ヤス#63
ヤス#63
純子はヤスの手を引いて寝室に消えた。
暗雲が立ち込めている。穏やかだった海に白波が立ち始めていた。
「母さん…俺、どうしたら…」
「母さんに任せてね…ヤスは誰にも渡さない。私のものよ」
「俺も母さんを誰にも渡さないよ。必ず守ってやる」
「ああ…ヤス」
「母さん…」
二人は抱き合うと、互いを求めた。
ヤスは純子に導かれるまま、初めて経験する快楽のほとばしりを母の体内に幾度も放った。放つ度に母への愛が深くなるのを感じた。一方、純子は、ヤスを少しでも奥へ迎え入れようと、知る限りの官能の体位を取った。
悦楽の果てに、二人は裸のまま抱き合い、浅い眠りに落ちた。
激しい雨音で目が醒めた。
二人は急いで服を着ると、縁側に出た。
厚い雲で覆われた空は一条の光も漏らす事なく、大粒の雨が、激しく叩きつけるように落ちていた。
「母さん。危ないから中に入っているんだ。俺は港に行ってくる」
純子は、カッパを着たヤスを抱きしめた。ヤスはそれに応えると家を飛び出していった。(ヤス、気をつけてね…あなたは、私の命よ…)
突然、イナズマが走った。光が純子の目をつぶした。
「ひぃ!…ヤス、ヤス!」
純子はヤスの手を引いて寝室に消えた。
暗雲が立ち込めている。穏やかだった海に白波が立ち始めていた。
「母さん…俺、どうしたら…」
「母さんに任せてね…ヤスは誰にも渡さない。私のものよ」
「俺も母さんを誰にも渡さないよ。必ず守ってやる」
「ああ…ヤス」
「母さん…」
二人は抱き合うと、互いを求めた。
ヤスは純子に導かれるまま、初めて経験する快楽のほとばしりを母の体内に幾度も放った。放つ度に母への愛が深くなるのを感じた。一方、純子は、ヤスを少しでも奥へ迎え入れようと、知る限りの官能の体位を取った。
悦楽の果てに、二人は裸のまま抱き合い、浅い眠りに落ちた。
激しい雨音で目が醒めた。
二人は急いで服を着ると、縁側に出た。
厚い雲で覆われた空は一条の光も漏らす事なく、大粒の雨が、激しく叩きつけるように落ちていた。
「母さん。危ないから中に入っているんだ。俺は港に行ってくる」
純子は、カッパを着たヤスを抱きしめた。ヤスはそれに応えると家を飛び出していった。(ヤス、気をつけてね…あなたは、私の命よ…)
突然、イナズマが走った。光が純子の目をつぶした。
「ひぃ!…ヤス、ヤス!」
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