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後ろに注意(和喜の場合)9

[177]  星空の海  2007-06-10投稿
・・・コキコキッと首を鳴らし、あぐらで自室の床に座っている状態で、溜めに溜めた一発を吐き出す。
「はぁ〜〜〜。」
ドカッ!!
途端に視界の外から強い衝撃が脳を襲った。
「っ!!??」
そのままうつぶせ的に倒れる。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
さつきが脇から出て来て、俺を心配そうに、半ばごめんなさい的な表情を浮かべている。
「一体何が起きた?」
何とか元の体勢に戻し、頭を抑えながら顔をしかめて聞く。
「えっと、溜め息ばっかりだから、広辞苑を側頭部目掛けて・・・」
俺とさつきの間に古びた広辞苑が転がっている。
「俺を殺したいのか。そうか、溜め息ついたぐらいで殺意が芽生えるか。」
さつきを方目で睨みつける。龍飛には及ばないが、和喜の睨みも結構恐い。
必然的に視線を水平移動し、和喜を見ないようにする。
「ごめんね。殺意と言うより欝陶しかっただけで有って、殺したかった訳じゃなくて。」
「溜め息が?」
「う、うん。・・・そぅ。」
心の中で、大きな溜め息をして、さつきに向き直す。
「じゃあ止めよう。」
「えっ??」
「だから溜め息を。」
「そうしてくれると有り難いかも。」
俺の目を避けながら言った。

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