紅い女神〜泉からの贈り物〜
子供達は恐る恐る、聖域の泉へと足を進めた。
『子供達よ』
淡く輝くその泉からの光から、頭に直接語りかけてくる声が聞こえた。
「あなたは、誰?」
子供のひとりがその声に問い掛けた。
『我はこの泉を守護するもの』
その声と同時にまばゆいばかりの光が子供達を包み込んだ。
光が収まった頃に誰もいなかったはずの泉のちょうど中央付近に声の主であろう、女性が立って子供達を見下ろしていた。
「なんで、よんだの?」
ひとりの少女が途切れ途切れに聞いた。
『そなた達に託すものがあるからです』
声の主は優しく微笑んで言った。
「託すもの?」
子供達は口々に疑問を投げかけた。
『そなた達にこの子を託します。大切に育てて下さい』
泉の守護者はその言葉と同時に小さな何か光るものを掌から落とした。
その光は泉に消えることなく、泉から少し浮いた状態で停止した。
そして、光は大きくなり、中から眠りにつく小さな子供が姿を現した。
『この子は…』
子供達は泉の守護者の声を静かに聴いた。
「約束するよ。必ず、僕達の手で育てるから」
子供達はその泉の守護者に約束を誓い、泉を後にした。
『子供達よ』
淡く輝くその泉からの光から、頭に直接語りかけてくる声が聞こえた。
「あなたは、誰?」
子供のひとりがその声に問い掛けた。
『我はこの泉を守護するもの』
その声と同時にまばゆいばかりの光が子供達を包み込んだ。
光が収まった頃に誰もいなかったはずの泉のちょうど中央付近に声の主であろう、女性が立って子供達を見下ろしていた。
「なんで、よんだの?」
ひとりの少女が途切れ途切れに聞いた。
『そなた達に託すものがあるからです』
声の主は優しく微笑んで言った。
「託すもの?」
子供達は口々に疑問を投げかけた。
『そなた達にこの子を託します。大切に育てて下さい』
泉の守護者はその言葉と同時に小さな何か光るものを掌から落とした。
その光は泉に消えることなく、泉から少し浮いた状態で停止した。
そして、光は大きくなり、中から眠りにつく小さな子供が姿を現した。
『この子は…』
子供達は泉の守護者の声を静かに聴いた。
「約束するよ。必ず、僕達の手で育てるから」
子供達はその泉の守護者に約束を誓い、泉を後にした。
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