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レジェンド(2)

[306]  ヨイチ  2007-06-11投稿
ネオは、城を後にすると、家族や友人に別れを告げた。
愛馬ルーンに跨り、遙か東を目指した。
途中、虹の泉に寄った。王に訪ねるように告げられた場所はここだった。ネオは、しばらく泉の縁に腰掛け、目を閉じてこれからの旅のことを考えた。
無事にたどり着くだろうか、たどり着いたとして、精霊達は自分を通してくれるのだろうか。

目を開けると、泉で顔を洗い、水を飲んだ。
すると、心が洗われ、不安や恐れも少し和らいだ気がした。

ネオは立ち上がり、ルーンに水を飲ませ、泉に背を向けた。
その時だった。突然、泉の水面が輝きだしたのだ。そして、しだいに水面が盛り上がり、ネオとルーンの目の前に、青き鱗を纏った巨大な蛇が現れた。

ネオは声を出すことも忘れただ呆然と立ちすくしてしまった。
すると、どこからともなく、優しい穏やかな声が響き、声はネオに語りかけた。
どうやらその声の主はこの巨大な蛇のようだ。
ネオは恐れることなく、その声に耳を傾けた。

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