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relations 44

[377]  るぅ  2007-06-11投稿
風呂から出てきたユカリは、綺麗に何も残っていない皿を見て喜んだ。

「全部食べれたのね!良かった。」

「ごちそーさま。」

「お粗末様でした。」

簡単に後片付けをしてからユカリが戻ってくる。

手にはさっき買った缶ビールと缶酎ハイを持って。

「かんぱーい!」

ハイテンションなユカリと同時に、一気にビールをあおる。

「ぅめ〜!」

酒は強いほうだから酔ったりはしない。
でもシラフの時よりはやっぱり素直になるっつーか本能に忠実になるっつーか…

「今日はありがとう。すっごく楽しかった。」

そう言って微笑むユカリに、触れたくてしょうがない。

「あっそ。でも、今日はまじで珍しいことしたよな。ベタなデートっつーか。」

「普通のことよ。」

ユカリが吹き出した。

「………。」

ふぅん。

ユカリにとっては普通なんだ。

俺には………ちょっと特別だったんだけど。



思わず黙り込んだ俺の隣に座るユカリ。

見つめてくるけど、見てやんない。

反対側に顔を向けると、吐息だけの笑いが聴こえた。



笑ってんじゃねぇよ……



ムッとして振り返った瞬間―――\r



唇に広がる甘い感触。

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