携帯小説!(PC版)

冥界王子3

[202]  N  2007-06-12投稿
人の世界に気まぐれに降りた冥界のプリンスは実に甘党だった。

チョコレートがたっぷりかかったフルーツパフェに、きいちごのソースのクレープ、モンブランにミルフィーユ…

目の前にずらっと並んだそれらのスイーツに甘い物が苦手なリュクスは「うっ」と声を上げる。

「リュクス、お前も食べないのか?」

「王子…、わたしは結構です。」

「そういえば、面白い匂いを持つ娘に遭った。お前…気付かなかったか?」

「面白い匂いですか?いえ…突然姿を消した王子を探しておりましたので。」
リュクスはふてくされていると
「行こうリュクス。」
スイーツをきれいに食べ終えた王子は席を立った。

由香はヒリヒリ痛む肌の上にそおっとブラウスをはおった。

いくらお風呂で洗って流しても消えない匂い。
自分には今まで感じた事のない匂いがもう4日以上離れない。
周りから「匂う」なんて言われないのに、神経質になってる?
でも、確かに匂いがする。きつくはないけど、かすかだけどいつも…。

由香が匂いに敏感になるのは、他にも理由があった。
その匂いを感じるようになってから由香の周りで不幸が続いていた。
匂いはその度に強くなる気がする。


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