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折れた羽?

[367]  あい  2006-02-28投稿
第5話

次の日もサヤは学校へ行くと葵が声をかけてきた。
「相沢さんっおはよ!!」
「…おはよ。」
「元気なぃねぇ?」
「柏木君が元気すぎなんだよ。」
「え〜?そうかなぁ?」
「昨日夜遅かったから眠いの。」
思わず口にしてしまった言葉にサヤはしまったと思った。
「夜遅くまで何してたん?」
葵が興味深々の様子で聞いてくる。
「別に…」
サヤはとっさに上手い理由が浮かばなくて言葉を濁してしまう。
「怪しいなぁ…。」
いたずらっぽくニヤっと笑った葵がさらに口を開こうとした時、チャイムがなり担任が教室に現れ、葵もしぶしぶ席につき話はそれで終わった。
サヤはほっとして溜め息をつく。
(隠さなきゃ…葵には…絶対。)
今のサヤは葵に援助交際を知られたくない一心だった。
「あのさ、今日遊び行かない?」
「…行かない。」
「なんでっ!?」
「人いっぱいいるの苦手なの。」
嘘ではなかった。でも断る理由はそれだけではない。これ以上葵と仲良くなったら心の中の葵に対する気持ちはもっと大きくなるかもしれない。サヤは自分の中のこの訳のわからない感情に恐怖していた。
「じゃあ、2人で行こう?」
「…行かない。」
「なぁんでぇ〜↓行こうよ〜」
葵は尚もしつこくサヤに言い募る。
「行こうよ〜行こうよ〜行こうよ〜」
(だだっこかよ…)
サヤは段々めんどくさくなって、投げやりに答えた。「わかった…今日だけね。」
溜め息まじり言われた言葉に葵は有頂天だ。
「やったぁぁぁぁ!!」
(何がそんなに嬉しいのよ…)

そして放課後。
2人は校門を出て並んで歩く。
サヤは同年代の男子と2人肩を並べて歩くのに慣れていなくて、何を話したらいいかわからず会話はない。
「とりあえずなんか食いにいこっ」
「うん。」
そう言って2人はは駅前のマックに入った。
席についてハンバーガーをかじりながら葵が口を開いた。「相沢さんってさぁ、好きな人とかいないの?」
「はっ!?」
葵のいきなりの発言にサヤは持っていたポテトを落としてしまった。
「だから、好きな奴いないの?」
「…いない。」
サヤの心臓は今まで経験したことがないくらい高鳴っていた。
「顔赤くね?」
「赤くない…」
「いや、絶対赤くなったし(笑)」
「そんなことっ…」
サヤはつい声を大きくして反論しようとしたが思いとどまって溜め息をひとつ。
「相沢さんがあわてたの初めて見た(笑)」
「…うるさぃ…」

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