神龍湖ぱーと?-?
春夏ちゃんは、えっ、というふうな顔でボクを見ている。そして、一筋の涙がこぼれ落ちた。
「ありがとう…。ありがとう、克君」
そういって、春夏ちゃんは立ち上がって神龍湖から遠ざかっていった。
ボクは、もう一度太陽を見た。相変わらず、きらきらと輝いている。この輝きがずっと続いてくれるのを信じて、ボクも神龍湖をあとにした。
神龍湖からの帰り道、ボクは木にかかっているスカーフを見つけた。誰のだろうと思って、木からはずした。見たところ女の人用のものだ。裏返してみると、「T」と書かれていた。それだけでは全然分からなかったので、スカーフを元通りにしておいた。
バアちゃんの家に帰ってきたボクは、バアちやんに聞いてみた。
「バアちゃん、この近所にた行から始まる名前の人いる?」
バアちゃんはびくっとした。どうしたんだろうと思って、首を傾げた。しかし、すぐにバアちゃんは言った。
「た行の人ねぇ。三人いるね。鳥之さん、津川さん、あと辰波さん。それがどうしたんだい?」
ボクは、不思議に思いながらも神龍湖の帰り道の話をした。
「謎だね〜。克はどう思ってるんだい?」
「ボクは、何かの目印だと思う。でも、ただの忘れ物だとも思う」
バアちゃんは頷いた。続
「ありがとう…。ありがとう、克君」
そういって、春夏ちゃんは立ち上がって神龍湖から遠ざかっていった。
ボクは、もう一度太陽を見た。相変わらず、きらきらと輝いている。この輝きがずっと続いてくれるのを信じて、ボクも神龍湖をあとにした。
神龍湖からの帰り道、ボクは木にかかっているスカーフを見つけた。誰のだろうと思って、木からはずした。見たところ女の人用のものだ。裏返してみると、「T」と書かれていた。それだけでは全然分からなかったので、スカーフを元通りにしておいた。
バアちゃんの家に帰ってきたボクは、バアちやんに聞いてみた。
「バアちゃん、この近所にた行から始まる名前の人いる?」
バアちゃんはびくっとした。どうしたんだろうと思って、首を傾げた。しかし、すぐにバアちゃんは言った。
「た行の人ねぇ。三人いるね。鳥之さん、津川さん、あと辰波さん。それがどうしたんだい?」
ボクは、不思議に思いながらも神龍湖の帰り道の話をした。
「謎だね〜。克はどう思ってるんだい?」
「ボクは、何かの目印だと思う。でも、ただの忘れ物だとも思う」
バアちゃんは頷いた。続
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