携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 黒いポロシャツと白球

黒いポロシャツと白球

[181]  ドクターケー  2007-06-13投稿
ありがとう。。。
ありがとう。

それは終わりを意味する瞬間だった。

高校野球。最後の夏。県大会決勝。

午後1時、地響きのような歓声がやんだ。

スタンドがやけに小さく見え、彼女の涙。お父さんお母さんの涙まで見えた気がした。
なぜかおれは悔しさはなかった。
しかし目から流れる涙

応援してくれた人に対しての涙。

彼女に対しての涙。

自分の夢が消えた涙。

涙をぬぐうチマメだらけの手が痛い。

一瞬強く握った拳がだんだん力がぬけていった。
真夏の太陽で涙はかわいてゆく。

スパイクを履いたまま球場を出たおれは
少し伸びた髪に水をかけたのだった。

感想

感想はありません。

「 ドクターケー 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス