もう恋はしない《番外編》?
「すみません…手、引っ張ったりして…」
駐輪場まで来てうちの手を離した。
孝志がしょげてる。
でも、いつもみたいに冗談言うような雰囲気やなくて…うちも首を横に振る。
孝志がポケットから鍵を取り出す。
「乗って下さい」
いつもみたいに、孝志のチャリの後ろに乗る。
お互い、何の会話もない。
彩の事が好きやのにあんな事言うてうちを庇うやなんて。
何でや?
「沙野子さん?」
気付いたら、孝志がこぐのを止めて、こっちを振り返ってる。
「あ、あぁ、着いたんか」
やばい。何か、孝志の顔まともに見れん。
「あんな…」
うちは孝志に背を向けたまま思いを言葉にした。
「…うち、やっぱり演劇出来んわ」
孝志がどんな顔したんかわからんけど、多分ビックリしてるとは思う。
悪いな、とだけ付け加えて、さっさと玄関の戸を閉めた。
彩にあんな風に思われとって、孝志が庇ってくれて…これ以上図々しくあそこにおる事なんか出来んわ。
もし続けたとしても、うち、きっと演技出来ん。
(アカンな、珍しく凹んで来た…)
自分の部屋に入って制服のままベッドに倒れこむ。
明日から何しよう?うち、実は暇人やってんなぁ…。
駐輪場まで来てうちの手を離した。
孝志がしょげてる。
でも、いつもみたいに冗談言うような雰囲気やなくて…うちも首を横に振る。
孝志がポケットから鍵を取り出す。
「乗って下さい」
いつもみたいに、孝志のチャリの後ろに乗る。
お互い、何の会話もない。
彩の事が好きやのにあんな事言うてうちを庇うやなんて。
何でや?
「沙野子さん?」
気付いたら、孝志がこぐのを止めて、こっちを振り返ってる。
「あ、あぁ、着いたんか」
やばい。何か、孝志の顔まともに見れん。
「あんな…」
うちは孝志に背を向けたまま思いを言葉にした。
「…うち、やっぱり演劇出来んわ」
孝志がどんな顔したんかわからんけど、多分ビックリしてるとは思う。
悪いな、とだけ付け加えて、さっさと玄関の戸を閉めた。
彩にあんな風に思われとって、孝志が庇ってくれて…これ以上図々しくあそこにおる事なんか出来んわ。
もし続けたとしても、うち、きっと演技出来ん。
(アカンな、珍しく凹んで来た…)
自分の部屋に入って制服のままベッドに倒れこむ。
明日から何しよう?うち、実は暇人やってんなぁ…。
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