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SORAの中で…‥?

[211]  MIN  2007-06-17投稿
いつものように,門を通り過ぎ,いつものように,靴を脱ぎ,上靴を履く。

そしていつものように,教室へ入り,いつもの席に座る。

全てがいつもと変わらない。でも,それは周りから見た人が感じること。

当の本人は,いつもの心なんて,これっぽっちも持っていなかった。



勝負は放課後で決まる!!
ドキドキしている早紀の元に,春香がやって来た。

「ねぇ―‥…早紀。」


「なぁにぃ―――。」
いつもの様子と違う春香に,早紀はちょっと不思議になった。

「あの‥さぁ。早紀,もしかして……‥告白しようとしてる??」

春香の突然の言葉に,早紀は戸惑った。でも,長年の親友に嘘をつくと言うことは,早紀にとっては,とても苦しいことであった。


(親友だもん。正直に言わなくちゃね!!春香なら,きっと応援してくれる!!!)


早紀は,ちょっと間をおいて,全てを話した。


「うん……‥。あたし,雅也君にね,告白する!!!ずっと思ってたって,何にも変わんないからね!!今日の放課後にするつもり。春香,悪いけど,今日ゎ先に帰ってて!!!」


……‥しばらくの沈黙。
春香の様子は明らかにおかしかった。
目は見開き…‥歯をくいしばり……‥小刻みに震えていた。








「春香???」

「‥‥…あの人には‥‥…」やっと,春香の口から,小さな小さな声が聞こえてきた。


「あの人には,告白しない方がいいよ。」



キッ…‥と雅也を見る。
意外な答えに,早紀は戸惑いを隠せなかった。意味が分からない。早紀の頭の中は,その言葉が繰り返し流れていた。


「どうして?!」

少し口調が強くなってしまった。


そのとたん,ハッ!!と我に返ったように,春香はまたいつもの笑顔の春香に戻った。

「いや‥…何かさぁ,軽そうじゃなぃ???いっつも遊んでるみたいだし!!早紀には,もっと良い人がいるって!!雅也君は,似合わないよ!!!」



そう言って,早紀の肩をポンと叩いた。



……(早紀には似合わないよ)………

その言葉で,早紀の決心は,堅いものとなった。

「そんなの,分かんないじゃん!!!春香なら応援してくれるって思ったのに!!!!」


そう言って,早紀は教室から出ていった。

周りの人たちの目が,春香に向けられた。


「ゴメン,みんな。気にしないで!!」


春香はそう言うと,いそいで早紀を追った。

春香,ゴメンね………‥

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