もう恋はしない《番外編》24
「待ってください!」
先に歩くうちの後、チャリを押しながら追って来る孝志。
うちは雑貨屋の前で立ち止まり
「アンタはここにおり」
と、睨みを聞かすと店の中に足を踏み入れた。
三分も立たずに店を出る。
「はい」
うちは、小さな包み紙を孝志に差し出した。
頭を下げて受け取る孝志。
「あけていいですか?」
「ん」
カサッ…。
中から出てきた黒ぶち眼鏡のチャーム付きストラップを目の前に孝志が呆然としてる。
「アンタにはそっちの方が似合うやろ」
男にプレゼントなんか柄じゃない。照れ臭いのを隠すようにそっぽ向いた。
「あ、ありがとうございます!」
めっちゃ嬉しそうやし。
変やな、付き合ってた男にすら、何かやった事なんかないのに。
時は過ぎ、大和中学文化祭がやって来た。
慣れんかったメイド役も、思ったよりなりきる事が出来て、劇は大成功を遂げた。
うちの役目はこれでおしまいや。
結構、短いようで長かったな。
「お疲れ様です」
孝志に背後から呼ばれてうちは笑って返した。
皆に別れを告げて部室を後にしたら、いつもみたいに、孝志のチャリの後ろに乗り込む。
最後やのに、いつもより口数少ない。
先に歩くうちの後、チャリを押しながら追って来る孝志。
うちは雑貨屋の前で立ち止まり
「アンタはここにおり」
と、睨みを聞かすと店の中に足を踏み入れた。
三分も立たずに店を出る。
「はい」
うちは、小さな包み紙を孝志に差し出した。
頭を下げて受け取る孝志。
「あけていいですか?」
「ん」
カサッ…。
中から出てきた黒ぶち眼鏡のチャーム付きストラップを目の前に孝志が呆然としてる。
「アンタにはそっちの方が似合うやろ」
男にプレゼントなんか柄じゃない。照れ臭いのを隠すようにそっぽ向いた。
「あ、ありがとうございます!」
めっちゃ嬉しそうやし。
変やな、付き合ってた男にすら、何かやった事なんかないのに。
時は過ぎ、大和中学文化祭がやって来た。
慣れんかったメイド役も、思ったよりなりきる事が出来て、劇は大成功を遂げた。
うちの役目はこれでおしまいや。
結構、短いようで長かったな。
「お疲れ様です」
孝志に背後から呼ばれてうちは笑って返した。
皆に別れを告げて部室を後にしたら、いつもみたいに、孝志のチャリの後ろに乗り込む。
最後やのに、いつもより口数少ない。
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