携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 泪、、、。

泪、、、。

[235]  2007-06-20投稿
泪が出ない…。
体の中の水分がなっくなってしまったかのように、私は泣かなかった。
出逢った時には彼女がいた。
連絡はいつも彼から。私を想い出してくれた時に電話がくる。
私を恋しくなった時に抱いてくる。
寂しさを感じた時に私を必要としてくる。
楽な関係が良かった。お互いの小さな気持ちの隙間を埋める関係。愛とか恋とか、人を信じるとか想いやるとか。今の私にはない感情だった。
楽しければ良かった。幸せであれば満足した。独りで居る淋しさを埋める関係。彼が私を必要とする関係。

彼女の姿を見るたびに罪悪感に胸を討たれた。こんな私でも人としての心は残っていた。彼との関係が始まってから、何を失っただろう…。
私を心から大切にしてくれた人。
私への想いを打ち明けてくれた人。
私を信じてくれた人。失っていいと思うほど彼との時間を優先した。彼との時間を大切にした。彼との快楽を楽しんだ。
長く続くはずのない関係と知りながらも…。
別れを告げたのは彼からだった。
彼女を大切だと気付いた時、私に別れを告げた…。
いつかこんな日がくることは分かっていたのに。本気じゃなかったのに。

二度と戻らない時間。失った大切な人。
失った私の心。
いつから冷たい人間になっていたんだろう。いつから泪が枯れたのだろう。

後悔はしていない。
あの時から感じた気持ちは紛れもなく私の心だから。
ただ…。
もう一度戻りたいと思い願った。
素直に泪を流せた自分に。
心から人を愛した自分に。
いつからこんな私になったんだろう…。
いつから私は変わったんだろう…。

戻りたい…昔の私に。戻りたい…人を愛した私に。

感想

感想はありません。

「 泪 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス