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君を愛しています

[204]  かのん  2007-06-21投稿
『馬鹿!』

私は泣きながら言った。
『はっ!?』
彼はビックリしたような顔だった。

気持ちが整理できなくて、言葉も何を言えばいいのか分からない・・・。


あなたを見つけることで・・・精一杯で・・・。


その悲しそうな顔を見るだけで・・・胸が苦しくて・・・。
私は思わず・・・君に抱きついてしまったんだ。

『バカ・・・バカァ。』

喉がつまりそう。

苦しい・・・苦しいよ・・・大好きだよ。

『嫌いに・・・なんなよ・・・。』
彼はそう言ってギュッッときつく抱きしめる。

自然と不安はなくなって、涙がボロボロ溢れてくる。
『好きだよ。』

彼が言った、静かな誰もいない廊下。

あまり人が通らないとこ・・・静かに、
『私もだよ・・・』

初めての告白。君で良かったとすごく思います。

涙って、本当に嬉しい時にも流れるんだ。


彼は急にパッと手を離してしゃがみこんだ。

彼は『良かった』と言って顔を押さえていた。
耳まで真っ赤にして。

胸がキュンとした。とても恥ずかしい気持ちで、一生ずっと一緒にいたいと思った。

叶わない願いだけれど。
それは、私逹に一秒ずつ近づいてきている。


私は彼の手を握った。

そして教室へ向かう。

歩く時に恥ずかしくて、君を見れなかった。
私たちは違う教室で、離れる前に彼は手を強く握った。

私が教室に入ると、友達が驚いた顔で私を見る。
そして、私は友達に話をした・・・この時がとても幸せだった。

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