ヤス#81
ヤス#81
ハヤトの頭から小さな光の玉が浮かび上がっていった。玉は大きくなり、ユウキの枝の上で姿を変えた。サトリだった。
「ヤスよ、やったのぉ。見事じゃった。ふおっ、ふおっ、ふおっ」「サトリのおかげです。ありがとうございました」
ヤスは深々と頭を下げた。
「サトリ様。何とお礼を申し上げたら良いのやら…」
「母様よ…良い息子を授かったものじゃ。大事にしてもらうんだよ。それにしても、艶やかしい姿じゃった。美しい姿じゃったぞ。ふおっ、ふおっ、ふおっ」
「まあ!お恥ずかしい」純子は顔を真っ赤にしながら、ヤスに寄り添った。
「ヤスよ…全てを知ったか」
「全て…俺がこの世に生を受けた意味がわかった」
「そうか…で、どうする?」
「言うまでもない。再び襲ってくるであろう魔性と戦う」
「うむ…母様は?」
「私の命はヤスのものです。神の御子に従います」
「よかろう…だが、先ずは一安心じゃ。暫くは平穏が続くであろう。二人とも息災で暮らせよ。ワシは姿を消す」
「サトリとはもう会えないのか?」
「ふおっ、ふおっ。会う時は、再び戦いの時じゃて…ヤスよ、鍛錬を怠るなよ」
ヤスはゆっくりと首をたてに振った。そして、純子をしっかりと抱きしめた。
ハヤトの頭から小さな光の玉が浮かび上がっていった。玉は大きくなり、ユウキの枝の上で姿を変えた。サトリだった。
「ヤスよ、やったのぉ。見事じゃった。ふおっ、ふおっ、ふおっ」「サトリのおかげです。ありがとうございました」
ヤスは深々と頭を下げた。
「サトリ様。何とお礼を申し上げたら良いのやら…」
「母様よ…良い息子を授かったものじゃ。大事にしてもらうんだよ。それにしても、艶やかしい姿じゃった。美しい姿じゃったぞ。ふおっ、ふおっ、ふおっ」
「まあ!お恥ずかしい」純子は顔を真っ赤にしながら、ヤスに寄り添った。
「ヤスよ…全てを知ったか」
「全て…俺がこの世に生を受けた意味がわかった」
「そうか…で、どうする?」
「言うまでもない。再び襲ってくるであろう魔性と戦う」
「うむ…母様は?」
「私の命はヤスのものです。神の御子に従います」
「よかろう…だが、先ずは一安心じゃ。暫くは平穏が続くであろう。二人とも息災で暮らせよ。ワシは姿を消す」
「サトリとはもう会えないのか?」
「ふおっ、ふおっ。会う時は、再び戦いの時じゃて…ヤスよ、鍛錬を怠るなよ」
ヤスはゆっくりと首をたてに振った。そして、純子をしっかりと抱きしめた。
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