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たれ目マニア☆4

[363]  じゅりあ  2007-06-22投稿
そう言うと、彼女は去って行った。
(コエェ!!)
目、光ってた。あの人、人間じゃないよ。

鞄が命中した頬を擦りながら、空を見上げた。
(あぁ…どうしよ)


「バカだね」

え?

後ろから声がして振り返った。

「悪いけど、一部始終聞いてた」

そう言って笑った彼は、まさに真鍋先輩、その人だった!

「先輩、何で!?」
頬に手を当てたまま問う。
「何でって、ココ俺の昼寝場所なの」
確かに体育館裏って、意外に静かで人気も少ない。
ココでいつも、先輩寝てるんだぁ〜。
新しい情報入手に、思わずにんまりしてしまう。

「それ」
先輩が私の顔を指差す。
「はい?」
「女の子が顔に傷なんか作って…早く冷やした方が良いんでない?」
タレ目を更に垂らして笑う。

(はががっ!マニアックだけど、格好いい!!)

彼女を説得するのは失敗したけど、そのお陰で今、こうして先輩と話してる。
なんてラッキーなの!?

決めた、私。
この笑顔を独り占めしたいの!

「先輩、絶対あなたをモノにします!覚悟してて下さい」

ビシィ!っと指差す。
そんな私を見て、先輩は吹き出した。
ついでに「変なヤツ」ともぼやいた。

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