〜貧乏神〜
不思議な力が使えるのは便利だけど、近付くだけでその人を不幸にしてしまうという力が最悪に思えて仕方がなかった。
誰かの苦しんでいる顔や悲しんでいる顔は見たくない…。
それが僕の素直な気持ちだった。
でも世の中には、さっさと誰かの幸福を奪って天国に行けばいいのにッて思う人も居ると思うけど、やっぱり誰かを不幸にして自分が天国に行くッていうのは、間違っていると思う。
でも、このまま何もしなかったらこの世界で一人で孤独に過ごさなければいけないのだろうか?
不安と孤独な気持ちでいっぱいだった。
僕はこの世界には存在していない。
僕は思いっ切り走った。誰も居ない場所に行きたかったから。
生きている人達の体をすり抜けて無我夢中に
走った。
しばらく時間が流れて走るのに飽きてしまった。
どれぐらい走ったか分からないぐらいに走ったのに、不思議と全然疲れていなかった。
生きていないから?
「ッはは…」
急に生きている人が羨ましくなった。
この孤独があまりにも辛かったから。
気が付いた時には、僕は誰も居ない暗い路地を一人で歩いていた。
そして、その暗い路地はまるで僕のこれからを表しているようにも見えた。
つづく
誰かの苦しんでいる顔や悲しんでいる顔は見たくない…。
それが僕の素直な気持ちだった。
でも世の中には、さっさと誰かの幸福を奪って天国に行けばいいのにッて思う人も居ると思うけど、やっぱり誰かを不幸にして自分が天国に行くッていうのは、間違っていると思う。
でも、このまま何もしなかったらこの世界で一人で孤独に過ごさなければいけないのだろうか?
不安と孤独な気持ちでいっぱいだった。
僕はこの世界には存在していない。
僕は思いっ切り走った。誰も居ない場所に行きたかったから。
生きている人達の体をすり抜けて無我夢中に
走った。
しばらく時間が流れて走るのに飽きてしまった。
どれぐらい走ったか分からないぐらいに走ったのに、不思議と全然疲れていなかった。
生きていないから?
「ッはは…」
急に生きている人が羨ましくなった。
この孤独があまりにも辛かったから。
気が付いた時には、僕は誰も居ない暗い路地を一人で歩いていた。
そして、その暗い路地はまるで僕のこれからを表しているようにも見えた。
つづく
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