燈?
を開ける「どちら様ですか?」目の前には夏には不似合いな格好で(上は白のダウンジャケット、下は冬物のズボンを履いている)しかもすごいびしょ濡れで立っている。「あの、お婆ちゃんなら今出かけてますけど…」不思議な客に驚きながらも対応する。「…助けて」雨の音にかき消される程の小さな声だったが確かに聞こえた、「ど、どうしたの!?」ジャケットのパーカーを上げて顔を見てみると僕と差程変わらない姿が見られた、「取り敢えず体を拭こう。」そう言い切る前に彼女はすでに気を失っていた。時刻は既に午後の三時を回っていた。
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