悲しみの空?
『…おかえり。また会えたね。』
闇はまた悲しい記憶を僕に見せた。
『―して。どうしてっ!!何でいつもこんなものみせるのっ!?』
『ふふ。だったらなぜ能力を使ったの?』
『うっ…』
『キミだって能力を使えば、此処に来てしまう事くらい簡単に想像できたはずだよ?』
『だって…』
『しょうがないよ…キミは能力を使わないと生きていけないのだから。
でもこれだけは忘れないで
…[ボクはキミでキミはボクだ]…』
…
……
目を覚ますと僕はベッドに寝かされていた。
『イルくん。目が覚めましたか。』
あの男だ…
『……』
『…まず何を見たのか聞きたいところですが、自己紹介をしましょうか。
私の名前はメイス。今日からアナタの専属マネージャーになりました。』
『??』
『要はアナタの保護者代わりです。さっきまでクロウのマネージャーだったんですが、恥ずかしながら外されてしまいました…』
照れくさそうに言うその顔先程までとはまるで別人だった。
『さて、ここからは業務連絡です。
アナタは我が組織の情報局で働く事になります。アナタの能力で各国の敵情報を調べて頂きます。…と言っても能力を使う度に気を失われたらたまらないので修行してもらいます。』
『…クロウはどこにいる?』
『クロウですか…彼は今日から、SSランクに格上げされたので、これからは世界中を飛び回るでしょう。』
『世界?ランク?』
『ランクというのは能力の価値を簡単に表したものです。
G〜SSで表され、SSになると世界規模での任務になります。Sランク以上はまだクロウしかいませんが…。ついでに言うとアナタはまだBランクと言ったところでしょう。』
『Bランク…』
それからすぐ地獄の日々が始まった。
勉学は勿論、格闘術から変装術まで色々な事を叩き込まれた。でも一番辛かったのは能力強化…
毎日のように知らない人の悲しい記憶を見た…
人そのものを信用出来なくなった。この世界を呪い、同時に大切な[何か]を僕はなくしてしまった。
闇は僕の前に姿を見せなくなった。
そして10年の年月が経ち、僕は強大な能力を手に入れた…
…対象に触れるだけで喜怒哀楽全ての感情を自在に消去、コントロール出来る能力。
この能力で…僕は、一体何が出来るのだろうか…
闇はまた悲しい記憶を僕に見せた。
『―して。どうしてっ!!何でいつもこんなものみせるのっ!?』
『ふふ。だったらなぜ能力を使ったの?』
『うっ…』
『キミだって能力を使えば、此処に来てしまう事くらい簡単に想像できたはずだよ?』
『だって…』
『しょうがないよ…キミは能力を使わないと生きていけないのだから。
でもこれだけは忘れないで
…[ボクはキミでキミはボクだ]…』
…
……
目を覚ますと僕はベッドに寝かされていた。
『イルくん。目が覚めましたか。』
あの男だ…
『……』
『…まず何を見たのか聞きたいところですが、自己紹介をしましょうか。
私の名前はメイス。今日からアナタの専属マネージャーになりました。』
『??』
『要はアナタの保護者代わりです。さっきまでクロウのマネージャーだったんですが、恥ずかしながら外されてしまいました…』
照れくさそうに言うその顔先程までとはまるで別人だった。
『さて、ここからは業務連絡です。
アナタは我が組織の情報局で働く事になります。アナタの能力で各国の敵情報を調べて頂きます。…と言っても能力を使う度に気を失われたらたまらないので修行してもらいます。』
『…クロウはどこにいる?』
『クロウですか…彼は今日から、SSランクに格上げされたので、これからは世界中を飛び回るでしょう。』
『世界?ランク?』
『ランクというのは能力の価値を簡単に表したものです。
G〜SSで表され、SSになると世界規模での任務になります。Sランク以上はまだクロウしかいませんが…。ついでに言うとアナタはまだBランクと言ったところでしょう。』
『Bランク…』
それからすぐ地獄の日々が始まった。
勉学は勿論、格闘術から変装術まで色々な事を叩き込まれた。でも一番辛かったのは能力強化…
毎日のように知らない人の悲しい記憶を見た…
人そのものを信用出来なくなった。この世界を呪い、同時に大切な[何か]を僕はなくしてしまった。
闇は僕の前に姿を見せなくなった。
そして10年の年月が経ち、僕は強大な能力を手に入れた…
…対象に触れるだけで喜怒哀楽全ての感情を自在に消去、コントロール出来る能力。
この能力で…僕は、一体何が出来るのだろうか…
感想
感想はありません。