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ナイト・オン・ドラグーン【115】話「神竜族」

[165]  みるく  2007-06-25投稿

中へ入ったその風景。

空気の色が変わるのが分かった。

人間にとっては十分広いが…ドラゴンにとっては狭い通路が続いている。

石造りの内部は不思議な光沢を放っており、明るむを帯びていた。

「なぁ、レグナ…」

「なんだ…?」

無言で複雑に入り組む通路をひたすら飛ぶレグナに声をかける。

「そろそろ話してくれてもいいだろ?ここが一体何なのか…」

「時期に解る…が、その前に後ろにいる小娘をしっかり支えておけ。落ちるからな」

「え…?リリーナ?」

アインは後ろを振り向く、さっきまで起きていたはずのリリーナが自分の背中に寄り掛かるようにして眠っている。


「人間にはこの場所は耐えられぬのだ」

「人間には…?じゃあ俺は一体…」

この場所は常人には耐えられぬ、と説明するレグナの言葉が止まる。

少しの沈黙の末…

「小僧、お前は”竜人”我々、神竜族の最後の剣なのだ。」

聞き慣れない言葉にアインは困惑する。

「レグナ、お前はさっきから何を言っているんだ?お前は何を知っているんだ?」

問い掛けた時、その言葉を無視するようにレグナは飛ぶのを止めた。

目の前にはレグナの二倍あろう巨大な水晶が浮遊していた。

そして。着いた、とレグナはつぶやく。

「なんだ?このクリスタルは…」


”世界終わる時、則ち始まりを意味する…”


突然、無機質なここにいる誰でもない声が響く。

「レグナ!これは…」

「神竜族の言葉だ、心を静めて聞くのだ」

そして”声”は続く…


”我々神竜族、そして愚かなる想像者の戦が始まった。”

”一つの世界を奪い合い我々は愚かなる者から勝利を受けん。だが…”

無機質な声が言葉を切った瞬間、アインの目の前が草原の風景へと変わった。


”愚かなる者、死し封印されてなお新たな生命を想像する。それが人間”


「どうゆうことだよ…」

その風景の草原では、衣類は一切纏わない人間達の姿があった。

そして、空から攻め来る同等の数の竜と応戦していた。



「全ては真実なのだ…小僧。」



”声”は続く。

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