夕暮れの日に〜争いの国・その8〜
ある、晴れ渡った
暑い日。
あるおばあさんの家に、傷ついた、一匹の動物が辿り着いた。
年老いて、身内もいなかったおばあさんは、その動物をわが息子のように可愛がった。
他の動物に比べ大きすぎるその体も、言葉を話すことも、大したことではなかったのだ。
おばあさんの介抱のおかげで、その動物は順調に回復していった。 一週間もたったある日、一人の男が尋ねてきた。
その人はおばあさんの知り合いのようで、おばあさんにとても優しく接している。
だが、動物は静かなうなり声をあげる。
その体に傷を付けた、張本人。
「こら!ラト!」
そういってラトは叩かれた。
「ごめんなさいねぇ、まだあまりなついてなくて・・・」
おばあさんはその男の人に、ただただ謝っていた。
ラトは隅のほうにうずくまり、目を閉じていた。
その男を、殺してしまわないように。
おばあさんを、悲しませたく、なかったから。
暑い日。
あるおばあさんの家に、傷ついた、一匹の動物が辿り着いた。
年老いて、身内もいなかったおばあさんは、その動物をわが息子のように可愛がった。
他の動物に比べ大きすぎるその体も、言葉を話すことも、大したことではなかったのだ。
おばあさんの介抱のおかげで、その動物は順調に回復していった。 一週間もたったある日、一人の男が尋ねてきた。
その人はおばあさんの知り合いのようで、おばあさんにとても優しく接している。
だが、動物は静かなうなり声をあげる。
その体に傷を付けた、張本人。
「こら!ラト!」
そういってラトは叩かれた。
「ごめんなさいねぇ、まだあまりなついてなくて・・・」
おばあさんはその男の人に、ただただ謝っていた。
ラトは隅のほうにうずくまり、目を閉じていた。
その男を、殺してしまわないように。
おばあさんを、悲しませたく、なかったから。
感想
感想はありません。