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夕暮れの日に〜争いの国・その10〜

[204]  グレイブ  2007-06-26投稿
「さぁ、早く!」

「でも!」

パンッ

おばあさんは、力一杯、ラトを叩いた。
しかしその手は震えて、まともに力も入らなかった。
ラトは何も言わず、裏口から飛び出した。

「ごめんね・・・ラト・・・」

おばあさんは意を決して、玄関をあけた。

視界いっぱいに広がる、黒光りする猟銃の群れ。
一際大きな男が、おばあさんに銃をつきつけた。

「ラト君とやらを、だして頂けますか。」

言葉は穏やかだが、その目には強い殺意が宿っている。
おばあさんは震えるてを握り締め、聞いた。

「なぜ、ラトを狙うんですッ!」





「それで、なんて返事が来たんですか。僕と同じ、その質問に。」

おばあさんはハッとしたようすで、斧を床に落とした。


「ああ、私はラトに・・・なんて事を!」
嗚咽まじりのおばあさんに、そっと呟いた。

「辛かったでしょう。おばあさん。ラトは、どこです?」

少し薄情な聞き方かもしれないが、今の話が本当なら、もう時間はないだろう。

「北の塔の・・・てっぺんよ・・」

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