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歩いてく。7

[139]  ゆずりは  2007-06-27投稿
ゴールデンウィーク。
久しぶりの連休。
いつもより少しでも勇介と長い時間いられるだろうと胸を弾ませていたが…
「仕事が入っとるんや」
の一言で打ち砕かれ、近所の行きつけのお寿司屋さんで顔見知りの出前のお兄ちゃんと会話をしながらビールを一杯。

――休みに一人酒。私はいったいどこのおっさんだ?
心の中で愚痴をこぼしていると携帯が鳴った。
勇介では…無い。
たまに一緒に飲みに行く知人だ。
飲みに行こうとのお誘いに考えることもなく返事をする。
「行く!」


知人と待ち合わせして、たどり着いた場所は、知人の行きつけのお店。
属に言う『クラブ』だった。
初めての私は少し感激を覚えつつ、楽しくお酒を飲んだ。
そして何事もなくほろ酔い気分で家に帰り、眠りについた。


外に出たのはそれくらいで後は家でゴロゴロしていた。
そしてゴールデンウィーク最終日をむかえる。



居間で朝のニュースを見ていると待ちに待っていた電話がきた。
「おはよう」
3日ぶりに聞くその声に、少し興奮気味に私はこたえる。
「お早う!今日は仕事無いの?」
「うん。今日は休み。そっちは休みは何しとったん?」
「初日に飲み友とクラブに行ったけど後は家でゆっくりしてたよ!」

「………」

急に勇介が黙る。

「もしもし?」
電話越しにため息が聞こえた。
「また連絡するわ。じゃあの。」

――!?
「えっ、ちょっとまって!もしもし?」
言い終わる前に電話は切られており、後はむなしく
プーップーッ
と、乾いた音が流れるだけだった。

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