会場入りした俺たちは
普通の合コンでやることをしていた。

相手の女の子の中に
綺麗な肌をしていて
大きな瞳で
まるで人形みたいな子がいた。

『雅君、コーヒーでいいかな？』

『おぅ。サンキュー』

これしか会話がなかった。


でもこの顔は見覚えがあった。

でも間違えてたらどうしょうもなくかっこわりぃなぁと思って聞かなかった。



それは
さかのぼること小学校時代のこと。

『雅君！早く学校いこうよ』

『あ〜ちょい待てよ！』

彼女の名前は梓。
隣に住むいわゆる幼なじみ。

『雅君〜！なんでいつも遅いの？』

『それはsecretだかんな！』

俺の口癖はsecretだった。
親父がおふくろに言い訳をするときに使っていたからうつったんだろう。


俺たちは何も変わらない
幼なじみだった。

しかし
梓は父親の転勤で遠くに引っ越してそれ以来連絡もとらなかったら生きているのか死んでいるのかも分からなかった。

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