不変 ?
「うん?」
冬子はいつの間にかカウンターの席に座って直之が持ってきた古い短歌集やら俳句の季語辞典やらを読んでいた。
「あ、それか。斜め向かいのお爺さんが探しといてって。俳句始めるらしいんだ」
「うん。あ、それで?」
「それで・・・・冬子って、あっちで今したいことある?」
「え・・・?」
不意に冬子は直之に頭だけ向き直った。
「あっちで・・・東京でしたいことあるなら、良いんだけど」
「・・・昨日のことなら、いいから」
冬子はなだめるように笑いかけた。
「そうだけど・・・」
「ナッちゃん、私のことなら大丈夫」
直之はそれ以上冬子を引き留めることはできなかった。
二人の間にはこれ以上の関係はなかった。
冬子は自分が仕事で使うと言って本を何冊か買っていった。
「したいこと・・・か」
家出ごろ寝をしながら冬子は呟いた。
冬子はいつの間にかカウンターの席に座って直之が持ってきた古い短歌集やら俳句の季語辞典やらを読んでいた。
「あ、それか。斜め向かいのお爺さんが探しといてって。俳句始めるらしいんだ」
「うん。あ、それで?」
「それで・・・・冬子って、あっちで今したいことある?」
「え・・・?」
不意に冬子は直之に頭だけ向き直った。
「あっちで・・・東京でしたいことあるなら、良いんだけど」
「・・・昨日のことなら、いいから」
冬子はなだめるように笑いかけた。
「そうだけど・・・」
「ナッちゃん、私のことなら大丈夫」
直之はそれ以上冬子を引き留めることはできなかった。
二人の間にはこれ以上の関係はなかった。
冬子は自分が仕事で使うと言って本を何冊か買っていった。
「したいこと・・・か」
家出ごろ寝をしながら冬子は呟いた。
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