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眩しい微笑み15

[247]  2007-06-30投稿


目を開けた時、真っ先に聞こえた声で、私は完全に目覚めた。


起き上がると彼は「ひえっ」と小さな悲鳴をあげた。

・・・あたし、
何かした?


てか・・・なんでベッドにいるの?
転んでリクの上に・・・ん?もしかしてあたし・・・

寝てた!?


自分を殴りたいっ。
好きな人の上で阿呆な寝顔晒して爆睡するだなんて!!

さらにベッドに運んでくれて!!

お礼言わなきゃ。



これ以上嫌われないように。



お礼を言いたいのに声がでない。
リクのあわてふためく姿を見ていると、いつもみたいに乱暴になっちゃいそう。

・・・なんであわてふためいてるんだろう?


「リっリクゥ」
声が裏返った。
けどリクは振りむいてくれた。

「どうしました?」

真っ直ぐ、見られる。

顔が熱くなる。
でも声を絞り出す。

「あ、りがと・・・」

つっかえたけど一応、言えた。


ねえ、ちゃんと届いた?

リクは微笑むと
「どういたしまして」
と言って、また小さく微笑んだ。


今日のあたしは

いつもより素直、な気がする。


今なら、言えるかもしれない。
伝えられるかもしれない。


「リク・・・」
小さな声しか出せない。

「はい?どうしました?具合とか悪いんですか?」
彼が覗き込んできた。

微かにコロンの香りがした。





「すき・・・」





言ってしまった。

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