座敷少女〜五ノ話〜
「弱っちいわねぇ〜少しは抵抗しなさいよ。」
少女は変わり果てた男達に暴言を吐いた。
一人は額がパックリと割れて即死。
一人は苦痛の表情を浮かべながら口から血と共にヘドロ状の汚物床に撒き散らし、内臓破裂で絶命。
更にもう一人は服を脱がされて素っ裸になり全身に殴る蹴るの暴行を加えられた挙句、男の急所にナイフを刺されて絶命。
少女はもう死んでいるのにも関わらず素っ裸の男の頭を蹴り付けた。
「こいつ…私の事を…化け物だなんて!!」
少女はさっき「化け物」と言われた事が相当頭に来ているらしい。
「待って!!チョウチョさん!!」
不機嫌な少女とは対照的に仁が追跡して来た女の子は無邪気に青い蝶を追い掛けている。
どうやら彼女には死体と青い瞳の少女が見えていないらしい。
「なんだ…女か。 しかもハズレだしつまんない…」
そう言うと少女は青い蝶を追い掛け回す少女の首の根を掴んで少女を持ち上げた。
「あれ!?
何コレ…
浮いてる!?」
女の子は訳が分からず動揺し宙に浮く足をフラフラ揺らしている。
「五月蠅い!!」
少女はそう言うと女の子を入口の自動ドアに向かって投げ付けた。
女の子はまだ作動していない自動ドアのガラスに頭から突っ込み、頭から血を流しながら外で倒れている。
「まだかしら。真幸が来ないとつまらないなぁ〜」
少女はそう言うと空気に溶け込むかの様に姿を消した。
そして後を追う様に男達の死体も消え去った。
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