鬼牛の鳴く島 2
沖縄は快晴。という予報だったが、空港に着いてみると土砂降りの雨。
どのみち初日は旅館でゆっくり過ごす予定だったので計画に変更はないが…
旅館は格安で、ボロボロ。料理はそこそこうまかったが、部屋のジメジメした空気と、ボロボロの内装のせいで料理のランクも三段階は下がっていた。値段が値段なめ文句は言えない。どうせ明日からはほとんど旅館にはいないんだ。今日だけ我慢すれば…
唯一まともだった大浴場で汗を流し、とりあえずその日は床についた。
「三上…三上!」
耳元でささやく声がする…井上だ。
「なんだよ…」
時計を見ると、深夜の一時を回っていた。
「眠れねぇんだよ…興奮しちゃって…」
「なんで俺を起こすんだよ…」
井上は暗闇の中で三上の顔をのぞき込み、にやにやしながらながら髪をかき上げた。
「女子の部屋いこうぜ…もうみんな寝てるだろ。なあ…いこうぜ?」
「中学生じゃねえんだぞ。ったく…早く寝ろよ!ばか…」
三上が背を向けると、井上は諦めたのかその場を離れたようだった。
十分程たっただろうか、部屋の隅でなにか物音がする…
三上は目をこすりながら体を起こし、部屋の隅の方に目を凝らした。
どのみち初日は旅館でゆっくり過ごす予定だったので計画に変更はないが…
旅館は格安で、ボロボロ。料理はそこそこうまかったが、部屋のジメジメした空気と、ボロボロの内装のせいで料理のランクも三段階は下がっていた。値段が値段なめ文句は言えない。どうせ明日からはほとんど旅館にはいないんだ。今日だけ我慢すれば…
唯一まともだった大浴場で汗を流し、とりあえずその日は床についた。
「三上…三上!」
耳元でささやく声がする…井上だ。
「なんだよ…」
時計を見ると、深夜の一時を回っていた。
「眠れねぇんだよ…興奮しちゃって…」
「なんで俺を起こすんだよ…」
井上は暗闇の中で三上の顔をのぞき込み、にやにやしながらながら髪をかき上げた。
「女子の部屋いこうぜ…もうみんな寝てるだろ。なあ…いこうぜ?」
「中学生じゃねえんだぞ。ったく…早く寝ろよ!ばか…」
三上が背を向けると、井上は諦めたのかその場を離れたようだった。
十分程たっただろうか、部屋の隅でなにか物音がする…
三上は目をこすりながら体を起こし、部屋の隅の方に目を凝らした。
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