ヤス#92
ヤス#92
泰子がヤスを覗き込んだ。ヤスは目を閉じて何やら口ずさんでいた。
「やっちゃん…それ、何の歌?」
「知りません。母が良く口ずさんでいたから覚えちゃって」
「…ねえ…やっちゃん。純子さんの代わりになれないかしら?」
「ありがとう。おばさん、少し考えさせて下さい」
「ええ。そうしてね」
泰子はヤスの顔を見下ろした。ヤスが両手を上げて泰子の髪に触れると泰子の顔が降りてきた。
「ねぇ…やっちゃん」
「何?泰子おばさん」
「赤い龍…」
「えっ!」
「赤い龍のお話…それに、サトリ…シット…」
「おばさん…知っていたの?」
「ええ…純子さんから聞いたの。それに…」
「それに?」
「うん…やっちゃんと純子さんの秘密」
「…………」
「私が純子さんの代わりを…」
「えっ?」
「ううん。やっちゃんにその気がなければ構わないの。只の母親代わり…でも…もし…私で良ければ…やっちゃんと共に戦いたい…」
「信じるの?…僕と母さんがシットと戦った事。赤い龍の伝説…信じているの?」
「純子さんと私は固い絆で繋がった者同士よ。純子さんの話…みんな信じているわ。やって来るんでしょう?…混沌の世界が…私は信じるわ。やっちゃんを守るのが私の使命よ」
泰子がヤスを覗き込んだ。ヤスは目を閉じて何やら口ずさんでいた。
「やっちゃん…それ、何の歌?」
「知りません。母が良く口ずさんでいたから覚えちゃって」
「…ねえ…やっちゃん。純子さんの代わりになれないかしら?」
「ありがとう。おばさん、少し考えさせて下さい」
「ええ。そうしてね」
泰子はヤスの顔を見下ろした。ヤスが両手を上げて泰子の髪に触れると泰子の顔が降りてきた。
「ねぇ…やっちゃん」
「何?泰子おばさん」
「赤い龍…」
「えっ!」
「赤い龍のお話…それに、サトリ…シット…」
「おばさん…知っていたの?」
「ええ…純子さんから聞いたの。それに…」
「それに?」
「うん…やっちゃんと純子さんの秘密」
「…………」
「私が純子さんの代わりを…」
「えっ?」
「ううん。やっちゃんにその気がなければ構わないの。只の母親代わり…でも…もし…私で良ければ…やっちゃんと共に戦いたい…」
「信じるの?…僕と母さんがシットと戦った事。赤い龍の伝説…信じているの?」
「純子さんと私は固い絆で繋がった者同士よ。純子さんの話…みんな信じているわ。やって来るんでしょう?…混沌の世界が…私は信じるわ。やっちゃんを守るのが私の使命よ」
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