夕暮れの日に〜争いの国〜その13
「うわぁぁぁあ」
悲鳴を上げる、目の前の男。
振り向きざま、黒い銃口が光った。
ーーーしまった。
右腕の肩から、鮮血が溢れだす。これではもう刀は握れない。
左手で腰の銃を引き抜くが、激痛と出血で標準が定まらない。
でっかの漫画みたく、上手くはいかないみたいだ。
「絶対絶命ってやつだなぁおい。」
俺に銃を向けながら、男が言い放った。
ごめんねラト。僕はここまでみたいだ。
諦めきれなかった。でも体が思うように動かない。
悔しさと、悲しみで、目から涙が溢れた。
「ぉいおい、まさか恐くて泣いてんのか?こいつぁ傑作だぜ。」
「ーーちくしょう」
僕の視界に、茶色い固まりが入り込む
そいつは音もなく着地すると、一瞬で男の首を落とした。
「なぁに暗い顔してんだ!まさか念仏でも唱えてたの?」
ーーーラト!
「ぉおい、暑苦しいぜ、やめろって。」
ラトは僕の首根っこを噛み、ラトの体から引き離した。
なにがなんだか分からない。なんで捕まってたはずのラトが、ここにいるのか。
ポケットに常備していた止血剤と鎮痛剤を肩に打ち込みながら、ラトに聞いた。
「なんで・・・・」
「私だよ。」
振り向くと、そこにいたのは、受け付けのおじさんだった。
こいつは厳しいかもしれない。
「ありがとうございます。ラトを、救出してくれて。」
そういいながら僕は、おじさんに銃を突き付けた。
「ぉいトト!なにやってんだ!」
目をそらす訳にはいかないが、ラトには右手で合図した。
「敵だ。」と。
「そんな訳ないだろう!だっておじさんは、俺を!ねぇっ、おじさん!なんか言ってよっ!」
目の前にあらわれた、初老のおじさんは、後ろに隠していた拳銃を自分の頭に当てた。
「ばれていたのなら、仕方ない。でも、一つだけ。何でわかったんだい?」
トトは黙っている。その瞳に涙を浮かべながら。
「トトの家を出た後、銃声が聞こえたんです。それで確信しました。」
「そうか。トト君、許してくれとは言わないが、私の事を忘れてくれ。私はただ、きみを独り占めにしたかったんだ。」
トトは目を閉じた。現実を、直視できないでいた。
おじさんは、静かにその引き金を引いた。
悲鳴を上げる、目の前の男。
振り向きざま、黒い銃口が光った。
ーーーしまった。
右腕の肩から、鮮血が溢れだす。これではもう刀は握れない。
左手で腰の銃を引き抜くが、激痛と出血で標準が定まらない。
でっかの漫画みたく、上手くはいかないみたいだ。
「絶対絶命ってやつだなぁおい。」
俺に銃を向けながら、男が言い放った。
ごめんねラト。僕はここまでみたいだ。
諦めきれなかった。でも体が思うように動かない。
悔しさと、悲しみで、目から涙が溢れた。
「ぉいおい、まさか恐くて泣いてんのか?こいつぁ傑作だぜ。」
「ーーちくしょう」
僕の視界に、茶色い固まりが入り込む
そいつは音もなく着地すると、一瞬で男の首を落とした。
「なぁに暗い顔してんだ!まさか念仏でも唱えてたの?」
ーーーラト!
「ぉおい、暑苦しいぜ、やめろって。」
ラトは僕の首根っこを噛み、ラトの体から引き離した。
なにがなんだか分からない。なんで捕まってたはずのラトが、ここにいるのか。
ポケットに常備していた止血剤と鎮痛剤を肩に打ち込みながら、ラトに聞いた。
「なんで・・・・」
「私だよ。」
振り向くと、そこにいたのは、受け付けのおじさんだった。
こいつは厳しいかもしれない。
「ありがとうございます。ラトを、救出してくれて。」
そういいながら僕は、おじさんに銃を突き付けた。
「ぉいトト!なにやってんだ!」
目をそらす訳にはいかないが、ラトには右手で合図した。
「敵だ。」と。
「そんな訳ないだろう!だっておじさんは、俺を!ねぇっ、おじさん!なんか言ってよっ!」
目の前にあらわれた、初老のおじさんは、後ろに隠していた拳銃を自分の頭に当てた。
「ばれていたのなら、仕方ない。でも、一つだけ。何でわかったんだい?」
トトは黙っている。その瞳に涙を浮かべながら。
「トトの家を出た後、銃声が聞こえたんです。それで確信しました。」
「そうか。トト君、許してくれとは言わないが、私の事を忘れてくれ。私はただ、きみを独り占めにしたかったんだ。」
トトは目を閉じた。現実を、直視できないでいた。
おじさんは、静かにその引き金を引いた。
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