座敷少女〜六ノ話〜
午前7時
ホテル金馬屋の正面玄関
「そんな…」
「こりゃ酷いな…」
岩手県警本部捜査一課の桃川麗奈(27)と南部鉄雄(51)は目の前の光景にただ唖然としていた。
二人の目の前には顔が上を向きながら体は俯せで倒れている幼い女の子の死体。
つまり首の骨がへし折られて頭が180度回転しているのだ。
「うっ…」
第一発見者の男性は蹲り嗚咽を上げている。
「自動ドアのガラスが破れてるな…死体にもガラスの破片が突き刺さっているし…頭をガラスに叩き付けたって事か?」
「でもそれだけで首の骨がここまで折れるとは思いませんけど…それにしても…被疑者はなんでこの子をこんなにするまで…!!」
桃川はこの女の子に対する悲しみて犯人に対する怒りが込み上げて来た。
「あれ?男の子が倒れてるぞ。」
南部が玄関ロビーで倒れている男の子を見つけて二人は男の子の元へと駆け寄った。
外傷は無く、脈と呼吸も確認できた。どうやら気を失っているらしい。
「大丈夫?おーい?」
桃川が顔をペチペチと軽く叩いて呼び掛けると男の子は目を覚ました。
「あれ!?お姉ちゃんはどこ!?」
「「お姉ちゃん?」」
目を覚ました男の子はそう言うと周りをキョロキョロと見渡した。
「取り敢えず落ち着いて…ボク名前は何て言うの?」
「いちかわたくや!8さい!」
拓矢は元気に答答えると桃川は「偉いぞ!言い子だ。」と言って拓矢の頭を撫でた。
そしてそれと同時にパトカーが次々と到着して刑事達が集まって来た。
「桃川、その子をこの後直ぐに救急車で呼んで病院に連れて行け。この様子じゃ色々検査した方が良さそうだからな。
特に頭とか…」
桃川は黙って頷いた。
確かに現時点では殺害の現場を見た可能性が一番高いのにこの反応はおかしい。
殺害の瞬間を見てショックで気を失い記憶を無くした可能性がある。
「救急車を呼ぶ前に家族の方に事情を説明しとけよ。」
「たくや君?お父さんとお母さんは何号室にいるの?」
「305号室だよ!」
桃川は再び拓矢の頭を撫でて二人は305号室へと向かった。
ホテル金馬屋の正面玄関
「そんな…」
「こりゃ酷いな…」
岩手県警本部捜査一課の桃川麗奈(27)と南部鉄雄(51)は目の前の光景にただ唖然としていた。
二人の目の前には顔が上を向きながら体は俯せで倒れている幼い女の子の死体。
つまり首の骨がへし折られて頭が180度回転しているのだ。
「うっ…」
第一発見者の男性は蹲り嗚咽を上げている。
「自動ドアのガラスが破れてるな…死体にもガラスの破片が突き刺さっているし…頭をガラスに叩き付けたって事か?」
「でもそれだけで首の骨がここまで折れるとは思いませんけど…それにしても…被疑者はなんでこの子をこんなにするまで…!!」
桃川はこの女の子に対する悲しみて犯人に対する怒りが込み上げて来た。
「あれ?男の子が倒れてるぞ。」
南部が玄関ロビーで倒れている男の子を見つけて二人は男の子の元へと駆け寄った。
外傷は無く、脈と呼吸も確認できた。どうやら気を失っているらしい。
「大丈夫?おーい?」
桃川が顔をペチペチと軽く叩いて呼び掛けると男の子は目を覚ました。
「あれ!?お姉ちゃんはどこ!?」
「「お姉ちゃん?」」
目を覚ました男の子はそう言うと周りをキョロキョロと見渡した。
「取り敢えず落ち着いて…ボク名前は何て言うの?」
「いちかわたくや!8さい!」
拓矢は元気に答答えると桃川は「偉いぞ!言い子だ。」と言って拓矢の頭を撫でた。
そしてそれと同時にパトカーが次々と到着して刑事達が集まって来た。
「桃川、その子をこの後直ぐに救急車で呼んで病院に連れて行け。この様子じゃ色々検査した方が良さそうだからな。
特に頭とか…」
桃川は黙って頷いた。
確かに現時点では殺害の現場を見た可能性が一番高いのにこの反応はおかしい。
殺害の瞬間を見てショックで気を失い記憶を無くした可能性がある。
「救急車を呼ぶ前に家族の方に事情を説明しとけよ。」
「たくや君?お父さんとお母さんは何号室にいるの?」
「305号室だよ!」
桃川は再び拓矢の頭を撫でて二人は305号室へと向かった。
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