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ひとかけらの奇跡

[548]  プリン  2007-07-07投稿
ななみ…ごめん。
行けなくて…

でも俺、…


…。
「ほらー次は圭治の番だよ!」優美がでかい声で言った。
「ちょっと、聞いてる?」
「あ、ああ…聞いてる聞いてる。」俺はハッと我にかえった。

…そうだ、サークルの打ち上げの最中だった。
「ごめん、ごめん。で、次は誰の番?」
「お前だよ!てかお前ろくに恋なんてしてないでしょ?ちゃちゃとおそまつな恋話話しちゃって!」

そっか…みんなで恋話について話してたんだ。
皆が急かす中、俺は迷いに迷った挙げ句、お前の話をする事にしたんだ。話すくらい許してくれるよな。

俺は変に緊張した。
深くゆっくりと息をし、話始めた。



それは俺が高校一年の夏の事だったんだ…。


日は沈みだし、ヒグラシも鳴いていたと思う。
辺りの木々は赤オレンジ色に染まっていて、俺はそん時、ああ…夏なんだなって思った。

正直俺はモテる方ではなくて…だから余計緊張してた。

まさか…先輩に告られるなんて。

先輩の名前はななみっていうんだ。
肌がしろくて髪は少し短めだったかな。
とにかく元気な人だった。

実は先輩に憧れてた。


そんな時、急に先輩に呼び出されて、体育館で2枚のトランプを見せられた。

ハートとジョーカー。
好きならハート、嫌ならジョーカー。

選べって俺に突き出してきた。
俺は迷わずハートをとろうとしたんだ。

でも俺、気づいたら家の近くの公園にいた。

カードを引かずにびびって逃げてきちゃったんだ。
俺は自分が情けなかったよ。



続く

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