たれ目マニア☆19
「何があったか知らないけどさ、真鍋もやる気ないなら辞めたら?」
大田先輩の言葉に、他の先輩たちも驚いた様子で見ている。
副部長である池成先輩が「落ち着けよ」と肩を叩いた。
こんな顔した大田先輩は初めてだ。
「すみません…」
そう言って俺が頭を下げた、と同時くらいにドアが開いた。
「美紀先輩!」
皆、口々に訪問者に声をかける。
「ごめんね、忙しい所。真鍋君、ちょっと…」
中へは入らずに手招きする美紀先輩。
何度か電話があったものの出なかったから来たのか…?
本当はその場で断りたい気持ちもあったが、周りは俺たちの関係を知らない。
俺は言われるままに部室を後にした。
「真鍋君…。電話、何で出てくれないの?」
彼女の問い掛けに目を逸らす。
「別に…忙しかっただけです」
人気のない所へと向う。
「…嫌われたかと思った…」伏せ目になって少し擦れた声を出す彼女。
(へぇ、アンタでもそんな事、気にするんだ)
「真鍋君、私…」
今度は真直ぐ俺を見る―。
「彼と別れて来たの」
彼女の思いもしない発言に喉を詰まらす俺。
そして、もっと思いもしなかった言葉を耳にしたんだ。
「私、君が好きだったみたい…」
大田先輩の言葉に、他の先輩たちも驚いた様子で見ている。
副部長である池成先輩が「落ち着けよ」と肩を叩いた。
こんな顔した大田先輩は初めてだ。
「すみません…」
そう言って俺が頭を下げた、と同時くらいにドアが開いた。
「美紀先輩!」
皆、口々に訪問者に声をかける。
「ごめんね、忙しい所。真鍋君、ちょっと…」
中へは入らずに手招きする美紀先輩。
何度か電話があったものの出なかったから来たのか…?
本当はその場で断りたい気持ちもあったが、周りは俺たちの関係を知らない。
俺は言われるままに部室を後にした。
「真鍋君…。電話、何で出てくれないの?」
彼女の問い掛けに目を逸らす。
「別に…忙しかっただけです」
人気のない所へと向う。
「…嫌われたかと思った…」伏せ目になって少し擦れた声を出す彼女。
(へぇ、アンタでもそんな事、気にするんだ)
「真鍋君、私…」
今度は真直ぐ俺を見る―。
「彼と別れて来たの」
彼女の思いもしない発言に喉を詰まらす俺。
そして、もっと思いもしなかった言葉を耳にしたんだ。
「私、君が好きだったみたい…」
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