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消えない過去は第43話

[295]  ニャオ  2007-07-08投稿
焼き肉屋を出て先輩達はゲーム屋に行くらしいが俺と真樹は帰ることにした。
その後、本当に毎日焼き肉通いが続いた。
さすがに四日目には向かう足が重かった。
飢えた動物も上品に食べるようになった。
俺と真樹にとって先輩が五人もいるので誰かが客と行くときはお供しなくてはいけない。
しかし客に対しては昨日も来ていたのに、今日は久しぶりに焼き肉だと言ってうれしそうに食べなくてはならない。
いつものように終わってから声をかけられ付いて行ったが、そこは焼き肉屋ではなくゲーム喫茶だ。
クラブ風の店内にポーカーのゲーム機が置いてあった。
元々ゲーム喫茶でバイトしていたからよくわかってはいたがそこは会員制で高級なクラブというイメージだ。
食事も無料だが豪華でうまい。
梶からこれで適当に遊べとお金をもらった。
俺と真樹に五万ずつ。
驚いて言葉にならなかった。
親以外の他人から小遣いをもらうなんて、今まで経験がないからだ。
使いきるのがもったいない気がして半分だけやって後は持って帰りたい気分だ。
梶は増やして持って帰れよ、というがゲーム屋で働いていたから五万なんてすぐになくなるのはわかっていた。
これが俺の金銭感覚を麻痺させていく始まりでもある。
相原がそんな使わないで持ち帰るようなせこいことするなと釘をさされたのでしっかり使い切った。
梶の博打の仕方はすさまじい。
これが梶の命を縮めることになろうとは・・・
使い方も何十万も一時間もしないうちに使う。
親相手勝ち、自分の賭けた数字の何倍かを、そのままカウントしないでその勝ち点を真ん中の七の数字より
ビッグかスモールを当てきってどんどん数字を増やしていく。
そして上限一杯まで当てて機械がパンクすると自動でクレジットが落ちて、儲けが百万近くなる。
そんな様子を女はじっと隣で見ている。
女は博打の軍資金を渡しているのだろうか?
この客に対しては、こうやってお金も引き出させているのだろうか。
勝ったお金はどうしているのか。
お客に渡しているのか自分の財布にいれているのか。
まだ俺には梶の仕事のやり方が、よくわからない。

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