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願いはきっと叶うよ ?

[215]  ピース  2007-07-10投稿
激しい鼓動で飛び起きた。まだ胸がドキドキしている。

五年前に事故がもとで亡くした彼女を夢で見たのだ、
随分と久しぶりの事で切なくて懐かしい。

夢は自分の部屋で二人掛けのソファを膝枕で寝転びTVを見ている。

彼女が手尺で腕の長さを計って呟く
「まぁくんの腕太くて短いよ!」

俺が言う

「短いんじゃなくて、太いからそう見えんの!ミユキは腕枕が好きなんやろぉ〜?」

ミユキは下唇を少し噛み照れくさそうにに微笑み

「そんな事ないよぉ〜!」と呟く、

そんな30秒程度のやり取りだったが、

今の俺には懐かしく涙を流すには充分な思い出だった。

慌てて、携帯で時間を確認した。

やっぱり午前四時五分、ミユキの亡くなった時間、

ほぼミユキの夢を見るのは決まってこの時間だったからだ。

ミユキの事を忘れた日など一日として無い、

だが時間の経過とともに、夢を見る事が減り、

前に見た日が思い出せないぐらいになっていた。

もうすぐ7月20日、
二人の交際が始まった記念日が近づいている。

毎年、7月20日と2月11日の命日は、

ミユキのお墓参りに行くと決めていた。

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