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たれ目マニア☆23

[306]  じゅりあ  2007-07-10投稿
(…揺れてる?)
何か気持ち良い。
揺りかごの中にいるみたいな…。

目を開けると、和也の顔が飛び込んで来た。

(うは…カッコイイ)
まだ頭がぼんやりしてるけど、お姫様抱っこされてんのはわかった。
実は憧れてたんだよね。
好きな人にこうして貰うの。
ちょっと恥ずかしいけど、もう何でも良いや。

「…彩?」
目が覚めた私に気付いた和也。
あれ?何で、今にも泣きだそうな顔してんの?

「真鍋君…」
女の人の声がして振り向く。
頭がズキズキするけど…。
(あ、綺麗な人)
茶色い髪に綺麗なパーマがあたってる。
いいなぁ。

「美紀先輩…」
和也がその人の事をそう呼んだ。
私は驚く事無く、あぁ、やっぱそうなんだって思った。

「美紀先輩、俺…あなたに憧れてました」

和也の言葉にも、ほらねって言える。

「けど、それよりも気になるヤツがいて」
(ん?何言ってんの?和也)目の前の“美紀先輩”もわかりきったような顔してる。
「無茶はするし、危なっかしい…。けど、真直ぐで一生懸命なヤツなんです」

(それって…)

「うん…。最近の真鍋君見てたら、そんな気はしてたんだ…」
彼女は淋しそうに笑って後を続けた。

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