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愛したい...(16)

[406]  2007-07-10投稿
人はたまに自分勝手に孤独を感じる



裏切りが怖くて自分から常に上辺だけで人と付き合ってるくせに



ふとたまに誰も本当の自分を見てくれないんだとか


そういう孤独を勝手に感じてしまう




嫌いだった。



その感情がむせ返るほど俺は嫌いだった







―\r

「お兄ちゃん…どしたの?!警察って…?」


ましろが静かに心配そうに問う


「ん。大丈夫やで
ただのケンカで警察が止めてくれただけやから」


「そうなの…?それって本当に大丈夫?」


「うん」


まぁ大丈夫

俺の引っかかりは遠矢の言葉

《ちょっとややこしい事なっちゃって》


何やろ…




「お兄ちゃん」


ましろが突拍子に呼ぶまだ考え事をしながら俺は返事をした


「ん?」




「ましろ、帰るね」







…は?




「…どしたん、急に…」



さっきまでおいてくれと言いながら突然何を考え違えたんだ?

しかもこのタイミングで


俺は少し混乱した


「お兄ちゃん忙しいのに、やっぱり悪いよね
人の事考えないでごめんね」



ましろは気を遣ってるらしい


でもただ

何だか変な顔をしてる


何やろう…




「…本当は往復のお金持って来てたの
だから大丈夫だよ
…嘘ついてごめんなさい」




何だ?その表情\r



「いや、別にいいけど…」


ましろは少しほっとした様に見えた

「じゃあ行くね」


「あ、駅まで―」


送るよと言おうとした時

ましろは既に玄関まで走っていて扉を開けながら言った


「1人で来たから1人で帰れるよ!ごちそうさまっ」

ましろはまだあの笑顔のまま


「大切な人は大切にしてね」


そう言ってパタンと

いなくなった






何だか一瞬嵐の様に思った

あまりに早すぎて



あの表情…なんや…


笑顔


綺麗な笑顔


俺はこの正体を知ってるはずやのに





その場に俺だけがぽつんと残った

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