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サプライズ7月15日

[355]  キュウリ  2007-07-11投稿
「訳わからんわ!!」
パンッ!!


レイと桟悟(サンゴ)は付き合って2年目だ
桟悟の頬にはレイの手跡がしっかりついている

「彼女の友達と浮気するなんて最低やで!!」

「痛ってぇなぁ…」

桟悟は赤い頬をさすりながらレイを見あげる

「レイ!」

勢いよく向こうから走ってきたのはレイの友達の柚祢(ユネ)だ
「レイ!ちゃうねん!」

「何がちゃうの!桟悟に手ー出すなんて見損なったわ!!」

「だからちゃうねんて!誤解やねん!レイはあたしと桟悟が2人で買い物行ったから怒ってんねやろ?」

「……うん。」

「あれはレイの誕生日プレゼント買いに行ってん!」

「え…?」

「7月15日!あんたの誕生日やん!」

カレンダーを見ると7月15日。

「お前の趣味とかよく分からんから…」

「レイと一番仲良いあたしに趣味教えてほしかったんやて」

「…………」

「そーゆー事やから。」

「柚祢…桟悟……ごめん」

「あーあッ!いきなり渡してビックリさせたろ思たのに…」

「台無しや。」

「だからごめんて!!」

「「はい」」

2人はレイにそれぞれプレゼントを突き出した

「アリガトッ♪」

「開けてみ?」

「あっ!あたしの先に開けて!桟悟の後になんかあけられたら盛り下がるもん!!」

「ふふっ」

含み笑いして柚祢の星柄の袋を開ける
「かわい―――ッ!!♪」

レイがおたけびあげて喜んだのは
赤いリボンのポーチだった

「や―!!何このドット!ド真ん中やわ〜!!」

「あたしかてレイの好きなもんくらい分かるよぉ〜」

「ありがとな柚祢!」
「イエイエ♪あっ!ほんなら次!次桟悟のやつ!!」

「そっか〜何選んでくれてんやろ??」

箱のヒモをほどく

「早よ開けてみて!ビックリすんで!♪」

茶系の箱の中から、桟悟のプレゼントの正体が露わになる


「……!!」

「な?」

柚祢がニッと笑う

「ゆ…ゆびわ?」

「///」

「それ、桟悟が1人で選んでんやで!」

「まじで??」

「…お―」

レイは指輪を薬指にはめた

「ありがとう!めっちゃ嬉しい!!♪」

7月15日。17歳の誕生日

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