一通の手紙 1
プロローグ
ある日のことだった。何を思ったのか、自分の部屋の窓を開けて、外を見る。外には家や電柱が立ち並び、その真上には、散らばった星達が夜空を輝かせていた。
けど、何故、窓を開けたか、理由が分からない。星空を見たくて、窓を開けたのではないのは確かだけど。
だって、僕はそんなロマンチストじゃないし、星を眺めている姿なんて似合わない。
僕は首をかしげながら、窓に付いている取っ手を握り締め、窓を閉めようとした時だった。どこからか聞き覚えのある音がし、その音は少しずつ近づいてくる。
僕は窓の取っ手を手から離し、窓から顔を出し、自分の家の下付近を見る。すると、一台の救急車が上に付いている赤いランプをクルクルと回し、大きなサイレン音と赤いランプで辺りを紅く染めながら、近くを通り過ぎて行った。
このような光景はよくあることではないが、まあ、普通のことだ。
けど、なんか心の奥がモヤモヤする。
「あ〜なんなんだよ!うっとおしいな〜!」
僕は髪を両手でかきむしった。
「寝るぞ〜」
僕は開けっぱなしの窓を閉め、部屋の電気を消し、ベットにうつ伏せになり、勢いに任せて眠りについた。
あの時のモヤモヤ感は、翌朝知ることになるなどは、まだ知ることはなかった。
午前5時頃、夜空と引き換えに太陽が昇り、朝となった。
「陽、起きなさい」
午前7時半頃、母さんの声で目が覚めた。外からは朝らしく、小鳥の鳴き声が聞こえていた。
僕はパジャマのまま、自分の部屋を出て、階段を下り、まずは一階の洗面所へ向かった。洗面所では歯を磨き、顔を洗い、タオルで濡れた顔を拭いた後、今度はいつも朝食が用意されているリビングへ向かった。
「ファ〜おはよ〜う」
「あら、珍しい、一回で起きてくるなんて。ねぇ、お父さん?」
母さんは父さんの朝食の片付けをしながら、笑い声で言った。
「そうだな。今日は雪でも降るんじゃないか?ハッハッハ」
父さんは両手で新聞を見ながら言った。
「もうすぐ、夏なのに降るわけねぇよ。一日ぐらいあってもいいやんか、こんな日があっても」
「いつも今日みたいだと、私は助かるんだけどね」
「・・・」
「ハッハッハ。こりゃ〜母さんの勝ちだ」
「フン」
こう言いつつも、本当は、こうすんなり起きれたのが不思議であった。
ある日のことだった。何を思ったのか、自分の部屋の窓を開けて、外を見る。外には家や電柱が立ち並び、その真上には、散らばった星達が夜空を輝かせていた。
けど、何故、窓を開けたか、理由が分からない。星空を見たくて、窓を開けたのではないのは確かだけど。
だって、僕はそんなロマンチストじゃないし、星を眺めている姿なんて似合わない。
僕は首をかしげながら、窓に付いている取っ手を握り締め、窓を閉めようとした時だった。どこからか聞き覚えのある音がし、その音は少しずつ近づいてくる。
僕は窓の取っ手を手から離し、窓から顔を出し、自分の家の下付近を見る。すると、一台の救急車が上に付いている赤いランプをクルクルと回し、大きなサイレン音と赤いランプで辺りを紅く染めながら、近くを通り過ぎて行った。
このような光景はよくあることではないが、まあ、普通のことだ。
けど、なんか心の奥がモヤモヤする。
「あ〜なんなんだよ!うっとおしいな〜!」
僕は髪を両手でかきむしった。
「寝るぞ〜」
僕は開けっぱなしの窓を閉め、部屋の電気を消し、ベットにうつ伏せになり、勢いに任せて眠りについた。
あの時のモヤモヤ感は、翌朝知ることになるなどは、まだ知ることはなかった。
午前5時頃、夜空と引き換えに太陽が昇り、朝となった。
「陽、起きなさい」
午前7時半頃、母さんの声で目が覚めた。外からは朝らしく、小鳥の鳴き声が聞こえていた。
僕はパジャマのまま、自分の部屋を出て、階段を下り、まずは一階の洗面所へ向かった。洗面所では歯を磨き、顔を洗い、タオルで濡れた顔を拭いた後、今度はいつも朝食が用意されているリビングへ向かった。
「ファ〜おはよ〜う」
「あら、珍しい、一回で起きてくるなんて。ねぇ、お父さん?」
母さんは父さんの朝食の片付けをしながら、笑い声で言った。
「そうだな。今日は雪でも降るんじゃないか?ハッハッハ」
父さんは両手で新聞を見ながら言った。
「もうすぐ、夏なのに降るわけねぇよ。一日ぐらいあってもいいやんか、こんな日があっても」
「いつも今日みたいだと、私は助かるんだけどね」
「・・・」
「ハッハッハ。こりゃ〜母さんの勝ちだ」
「フン」
こう言いつつも、本当は、こうすんなり起きれたのが不思議であった。
感想
- 7406: 早く続きが読みたいです? [2011-01-16]