依存? 〜ホムラ〜
「カヨ…?」
気付けば僕は風呂場にいた。
また記憶がなかったようだった。
慌てて風呂場を出ると変化に気付いた。
「カヨ?」
僕はベッドに横になるカヨに近づいた。
「…久遠?」
「えっ?」
僕は何が何だかわからなかった。
「久遠って誰?ホムラだよ?」
「ホムラ…」
カヨは間違いなく誰か別の人の名前を呼んだ。
それが誰なのか僕にはわからなかった。
「あ、あのさぁ俺いつ髪の色変えた?髭も生やしてるし…」
「…覚えてない…の?」
「まったく…」
鏡を見て髪型も変わっていた。
「この服…」
僕が普段着ている服と違って、体のラインが見えるような服が脱ぎ捨ててあった。
「…あ、なんかイメチェンするっていって買ってたよ」
カヨが少し慌てた様子で言った。
「…そっかぁ」
カヨの顔が少し悲しそうに見えた。
「…腹減らない?」
僕はカヨにそう問いかけると、笑って頷いた。
なんだか久々に見たような気がした。
急いで準備して、二人で部屋を出た。
繋いだ手が温かくて新鮮だった。
「…俺…最近疲れてるのかな?」
「なんで?」
「いやぁ…数日のこと覚えてないからさぁ」
「…疲れてるんだよ…たぶん」
カヨはそう言った。
「なんかカヨ綺麗になったね」
「そう?」
「うん…それに何か寂しそうな気がするけど…俺そんなにほっといちゃったかな?」
「そんなことなかったよ」
僕はカヨの言葉で少し安心した。
けれど引っかかるのが“久遠”と発した言葉。
カヨは誰か別の人といたのだろうか…
そんな疑いが微かによぎった。
そんなことよりも、今の幸せを壊したくなかった。
ただ…それだけだった…
気付けば僕は風呂場にいた。
また記憶がなかったようだった。
慌てて風呂場を出ると変化に気付いた。
「カヨ?」
僕はベッドに横になるカヨに近づいた。
「…久遠?」
「えっ?」
僕は何が何だかわからなかった。
「久遠って誰?ホムラだよ?」
「ホムラ…」
カヨは間違いなく誰か別の人の名前を呼んだ。
それが誰なのか僕にはわからなかった。
「あ、あのさぁ俺いつ髪の色変えた?髭も生やしてるし…」
「…覚えてない…の?」
「まったく…」
鏡を見て髪型も変わっていた。
「この服…」
僕が普段着ている服と違って、体のラインが見えるような服が脱ぎ捨ててあった。
「…あ、なんかイメチェンするっていって買ってたよ」
カヨが少し慌てた様子で言った。
「…そっかぁ」
カヨの顔が少し悲しそうに見えた。
「…腹減らない?」
僕はカヨにそう問いかけると、笑って頷いた。
なんだか久々に見たような気がした。
急いで準備して、二人で部屋を出た。
繋いだ手が温かくて新鮮だった。
「…俺…最近疲れてるのかな?」
「なんで?」
「いやぁ…数日のこと覚えてないからさぁ」
「…疲れてるんだよ…たぶん」
カヨはそう言った。
「なんかカヨ綺麗になったね」
「そう?」
「うん…それに何か寂しそうな気がするけど…俺そんなにほっといちゃったかな?」
「そんなことなかったよ」
僕はカヨの言葉で少し安心した。
けれど引っかかるのが“久遠”と発した言葉。
カヨは誰か別の人といたのだろうか…
そんな疑いが微かによぎった。
そんなことよりも、今の幸せを壊したくなかった。
ただ…それだけだった…
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