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愛に生きる人2

[210]  明日 頼艶  2007-07-15投稿
第一章 出会い


父が死に、私が狂い始めて、半年がすぎたころ。私達家族は母の実家のある、町に来た。

父が死に、収入が極端に減った私達には、都会で暮らすことは、許されなかったのだ。
そして、私と弟はこの町へと転校して来たのだ。

久しぶりのスカートを履く。
やけに足が涼しい。
「もう、こんな季節か……。」
そう、つぶやくと私は窓の外を見た。
立ち並ぶ木々は、赤や黄色に身を染め上げ、いかにも秋らしい雰囲気をかもし出していた。

しかし、それは傷付いた私の心に大きな痛みを与えた。
私はさっさと着替えると部屋を出た。廊下で弟が逆立ちをしていた。
「あっ!はようっ姉貴!」
弟が息の詰まった声で言う。
私は挨拶を交わすこともせずに、弟の前をスタスタと通り過ぎていった。

朝っぱらから何してんだか………

リビングに入ると、母の料理による熱と良い香りが、私の身体を包んだ。
母が私に毎日恒例の挨拶をする。しかし私は声を出す事なく、目で返事をした。

出された料理を食べ終えると、私はみだしなみを整える為、洗面所へ向かう。
………そして私は誰に挨拶するでもなく家を出る。
時計を見ると7時を指していた。
学校が始まるのは8時だから行くにはまだ早いか……
しょうがないので私は近くの公園ヘ向かった。

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