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ただ、愛してる

[918]  きてぃ  2007-07-15投稿


…ザワザワ…ザワ……


あーもううるさい。


ねーねーどこ中〜?
あ!じゃああの子知ってる?!
そうそう!!

…っていう定番なおしゃべりの渦。

うるさいって思いながら、実はあの中に入りたいって密かに思ってたり。

でもこっちは緊張してるっての。


友達できるか不安だし〜?
高校生活に馴染めるかも不安…

もう不安不安不安不安〜〜

「………ライさん?」

「おおさわ…みらい?さん…?」

はい〜?

いきなり上目遣いで顔を覗き込むように、座席表のあたしの名前と、あたしを交互に見ながら話しかけてきた、この可愛いらしい女の子にちょっとびっくり。

てか、違うってー
10人中9人には間違えられるんだな〜。

「んと、おおさわみきです」

みきを少し強調して言ってあげた。

すると、普通にしてても大きく丸いぱっちりしている目を、さらに大きくして、

「未来って書いてみきって言うの〜??」
って。

可愛い。可愛いって。
この子絶対モテるって!絶対、うんうん。

一人で納得したあとその子に答えてあげた。

「みんなによく間違えられるんだよね〜ややこしい名前でごめんね〜」

「ううん!みきちゃんってどこ中だった?」

きたー定番な質問ー!

「みな中〜…、あ、南塚中ね」

みな中って略しても多分、わかんないと思うから。

「みなみづか…?聞いたことないかも、ごめん」

そりゃそうだよ。
何しろ引っ越してきたから。

「千葉から引っ越してきたんだ〜。あ、名前…」

「あ、雪田桜です」

いきなりかしこまったように敬語で、座席表に書かれている自分の名前を指しながら言ってきた。

てか名前とマッチしすぎ〜!
雪みたいに色白だし、桜みたいにピンク似合う感じだし!

座席表をもう一度見直したら
窓側の一番後ろ端に書かれている「大沢未来」の右斜め前の席に「雪田桜」って書かれている。

お、席近いじゃん。

「桜ちゃんでいい?」
すると少し笑いながら

「桜で大丈夫だよ☆桜もみきって呼んでいい?」

自分のこと名前で呼ぶ子ってブリッコってイメージあるけど、この子は許せる!
くらい可愛い。

「うん、じゃあ桜って呼ぶね」




これが桜とのはじめての出逢いだった…

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