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〜Stliker〜哀編(73)

[420]  焼き魚  2007-07-15投稿
ディア=パノスが超電磁フィールドの爆発に巻き込まれた様子をモニター越しに見ていた二人の男がいた。
一人は金髪で革ジャンにジーンズ、もう一人はブロンドでピンクのスーツという出で立ちである。

金髪の男「これで奴も死んだと思うが?」

ピンクスーツの男は妙に怯えていた。

ピンクスーツの男「…やや…奴は必ず…くくく来るさ……あ、あああ」

金髪の男は面食らった。

金髪の男「(これが先の大戦の英雄ザクセン=ホイヤーとは…)じゃあ、保険を掛けよう。それでも駄目なら俺もでる」

ザクセン「たたた…頼む…なんとしても…ななな何としても奴を叩き潰してくれ……マクシミリアン!!」

マクシミリアンと呼ばれた金髪の男はその場を跡にした。

黒煙が舞う中、一ツ目の鋭い緑の眼光が光った。
ディア=パノスは生きていた。
超電磁フィールドを破り、新たに一歩を踏み出した。
ゆっくりと市街地の中心部へと歩を進める。
四方は高層ビルで囲まれており敵側には攻撃のしやすい要素が整っている。
龍雅は瞬き一つすることなく緊張の糸を張り巡らせていた。
すると次の瞬間、右のモニターにアラートの文字が表示された。

龍雅(?!…後ろか!?)

ディア=パノスは素早い動作で腰に掛かっているサブマシンガンに手をかけると後ろを振り向き、目標に向かって射撃した。
敵の正体は無人の自走砲であった。
ディア=パノスが攻撃した瞬間、周囲のビルからビーム砲の防衛兵器が次々と顔を出しディア=パノスにビームの雨を降らせた。

龍雅「く…防衛システムか!?」

ディア=パノスは紙一重の差かかする程度でビームの雨をかい潜る。
サブマシンガンで応戦するも圧倒的な数の前には手も足も出ない。

ディア=パノスは防衛システムの死角に入りながら退避を試みた。
少しづつ後退していくと攻撃が突然止んだ。
龍雅が不思議そうな顔をした次の瞬間であった。
大風が舞い上がり、ディア=パノスは吹き飛んだ。
そして、ディア=パノスの前に巨大な翼を持った双頭の龍を模したストライカーが現れた。

「お前には進むことも、退くことも許されない…。この『武双龍焔獄』の前にはな!!」

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