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一つ年下の可愛いあの娘。

[561]  寒川 草  2007-07-15投稿
最近、専門学生の頃に選択教科で同じクラスだった女の子が頭の中にふと浮かんできます。
なぜか、一度浮かぶとなかなか消えてくれません。それと同時に、甘酸っぱい感情が押し寄せては私の体内に留まり続けます。
正直言って、もう顔がはっきりとは思い出せません。なのに、女の子は靄のかかったようなその判然としない姿で私の中に居続けるのです。
私はその女の子が好きでした。
一目惚れでした。
入学早々にその姿を見て以来、私は彼女の密かなファンとなりました。
彼女は、その愛らしいルックスと自身から放たれる華やかなオーラの力からか、瞬く間に同コース受講の専門学生150人余りの中で一番のアイドルになりました。
叶わぬ恋だとわかっていながら、身の程知らずだと自らに言い聞かせても、やはり好きでした。
ある時、噂が流れました。
それは、その件の女の子が私の事を好きであるという噂。
ありえないと思いました。
だって、どう見ても釣り合わないのです。
これは100%デマだと思いました。
何者かが私の事を陥れようとしてこんな見え透いた嘘の噂を流しているのだと思いました。
そうだ、そうに違いない。騙されてなるものか、私は心に固く誓いを立てました。
その噂はクラスのほぼ全員が周知の話のようでした。
何気なく周囲を眺めてみると、目が合った皆が薄らと笑いを浮かべては、すぐに目を逸らします。
一体何なのだろうか、この状況。
もしかして、イジメ? 集団無視?
言い知れぬ緊張感がクラスに漂っている気がして、私は喉がやたらに乾きました。
いやいや、負けてなるものか。騙されてないぞ、と心中で自分を勇気づける言葉を必死で唱えて平静を保ちました。
しかし、その決意はすぐに揺らぎました。
それを裏付ける出来事が起こったのです。

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