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静かな恋愛 1

[360]  ラク  2007-07-15投稿
俺は昔から恋愛というものに鈍感で、派手に誰かを好きになったこともなければ誰かに愛されたこともなかった。
そんな俺も大学生になり、寮で毎日を過ごすこととなった。
俺には弁護士になりたいという夢があり、部屋の中ではいつもそのたぐいの本ばかり読んでいた。
ある日、いつものように本に目を向けていると、ドアを叩く音が聞こえた。
開けてみるとそこには隣の部屋の人だった。
それが初めて二人が口を交わした瞬間だった。
「何か?」
「…いや、ちょっと話してみたかったから…」
俺はすぐに悟った。コイツも俺と似た性格なんだと。親近感を覚えた俺はヤツを部屋に入れた。
「…自分、和弘っていうんだけど…」
「じゃあ和って呼んでもいいか?」
「…うん」
すっかり二人は打ち解けた。和も徐々に口が快調になっていった。
「僕、弁護士目指してて」
「えっ、俺もだよ。偶然だなぁ〜」
本当は別に偶然でもなかった。ここは法学部だから。でも俺は和と親しくなりたかったのでそう言った。

カーテンのすきまから見える暗くなった窓の外を見て、明日から一緒に学校に行くことを約束し、和は部屋に戻っていった。

その後の和を俺は知らない

(続)

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