携帯小説!(PC版)

狂喜?

[140]  なかね  2007-07-15投稿
いつもの帰り道。
所属していた部活が排部になったから、ちょっと遅かったんだ。だから、だからね。公園の前を突っ切ろうとしたんだ。


………

気のせいか?

……

ん?

公園を渦巻く異様な感覚。肌にまとわりつくむせかえるような血の臭い。
入ってはいけない。なのに、私の足は公園の中へと進んでいく。

その感覚と臭いの中心。
無数の死体の側に佇んでいる。

『紅い眼のモンスター』

あぁ、逃げよう。走ろう。助けを呼ぼう。絶対的な死を予感するとここまで人間は考えられるのだ。ただ、体が動かないだけ。

ピチャ
ペチャ

近付いてくるモンスター。誰かの血を滴らせ、その威圧感は異様で、まるで何かに酔ったかのごとく。
私はその場に座り込みモンスターを見上げる。目が離せないでいた。
右手に光る日本刀。
全てが黒く塗り潰されたかのようなモンスター。
右手がゆっくりと上がる、それは確に私の首もとへと急効果してきていた。

「綺麗」

モンスターがピタッと止まる。日本刀も首に触れる直前で止まった。

「あなたはとても綺麗だわ」

自分でも何故口にしたかは分からない。けれど思ったのだ。
美しい。
これはこの世界のどれよりも美しいと。






「綺麗よ」

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