目眩の中の世界 4th
僕はその手を見た。
するとその手にはケータイ電話が握られていたのだ。僕はそのケータイ電話を手から引き抜きディスプレイを見てみた。
「はぁっ!?」
なんとそのディスプレイには僕のケータイ電話の番号が表示されていたのだ。リュウイチはこんなカチコチの状態でケータイを取り出し僕に電話をかけようとしていたというのか。
と、そして僕が更に持ち物を調べようとしたその瞬間、目が覚めてしまった。なんだったのか。リュウイチは一体何を伝えようとしていたのか。
僕はリュウイチに電話をかけてみようとケータイに手を伸ばした。もしかすると僕なら連絡が取れるのかもしれない。
−トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルルルル…
僕は正直怖かった。リュウイチが今どうなっているのか知るのがとても怖かった。
−…トゥルルルル…
何回コールしただろう。恐らく実際はそんなにコールしてないんだろうけど僕には物凄く長い時間コールしている様に思えた。
とその時、いきなりコールが鳴りやみ、通話状態になった。
「リュウイチ!リュウイチか!?」
僕は向こうで聞こえる風の音に必死に話しかけた。
すると向こう側からとても微かな声で何か喋るのが聞こえた。
「サ…トシ…」
リュウイチの声だった。
「リュウイチか!?リュウイチなんだな!」
「サ…トシ…俺…どうなって…」
「リュウイチ!絶対助けてやるからな!俺にもどうなってるのかわからないけど絶対助けて…ウッ!」
その時だ。いつもより激しい目眩と更に激しい頭痛に襲われた。そしてまもなく、どこからか声が聞こえ始めた。
−やめろ。
「えっ…?」
どこかで聞き覚えのある声だった。
−やめろ。お前の為にやったんだ。
「は!?何だよ!ワケわかんねーよ!誰だよ!」
−お前だよ…
そう言ってその声は目眩と頭痛と供に消えていった。そして僕はさっきまでリュウイチと話していたのを思い出し、ケータイに話しかけた。
「あっ、リュウイチ!」
でもケータイはもう繋がっていなかった。
さっきの声はなんだったんだろう。確かに自分の声にそっくりだった。でもなんで僕がこんな事を…。そんな事が延々と頭をぐるぐるまわっていた。
その日僕は母さんに風邪と言って学校を休んだ。こんな状況でまともに授業なんか受けれるははずがない。というか、怖くて家から出たくなかった。
その晩僕は思いのほか、早く眠りについた。そして奇妙な夢を見た。
するとその手にはケータイ電話が握られていたのだ。僕はそのケータイ電話を手から引き抜きディスプレイを見てみた。
「はぁっ!?」
なんとそのディスプレイには僕のケータイ電話の番号が表示されていたのだ。リュウイチはこんなカチコチの状態でケータイを取り出し僕に電話をかけようとしていたというのか。
と、そして僕が更に持ち物を調べようとしたその瞬間、目が覚めてしまった。なんだったのか。リュウイチは一体何を伝えようとしていたのか。
僕はリュウイチに電話をかけてみようとケータイに手を伸ばした。もしかすると僕なら連絡が取れるのかもしれない。
−トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルルルル…
僕は正直怖かった。リュウイチが今どうなっているのか知るのがとても怖かった。
−…トゥルルルル…
何回コールしただろう。恐らく実際はそんなにコールしてないんだろうけど僕には物凄く長い時間コールしている様に思えた。
とその時、いきなりコールが鳴りやみ、通話状態になった。
「リュウイチ!リュウイチか!?」
僕は向こうで聞こえる風の音に必死に話しかけた。
すると向こう側からとても微かな声で何か喋るのが聞こえた。
「サ…トシ…」
リュウイチの声だった。
「リュウイチか!?リュウイチなんだな!」
「サ…トシ…俺…どうなって…」
「リュウイチ!絶対助けてやるからな!俺にもどうなってるのかわからないけど絶対助けて…ウッ!」
その時だ。いつもより激しい目眩と更に激しい頭痛に襲われた。そしてまもなく、どこからか声が聞こえ始めた。
−やめろ。
「えっ…?」
どこかで聞き覚えのある声だった。
−やめろ。お前の為にやったんだ。
「は!?何だよ!ワケわかんねーよ!誰だよ!」
−お前だよ…
そう言ってその声は目眩と頭痛と供に消えていった。そして僕はさっきまでリュウイチと話していたのを思い出し、ケータイに話しかけた。
「あっ、リュウイチ!」
でもケータイはもう繋がっていなかった。
さっきの声はなんだったんだろう。確かに自分の声にそっくりだった。でもなんで僕がこんな事を…。そんな事が延々と頭をぐるぐるまわっていた。
その日僕は母さんに風邪と言って学校を休んだ。こんな状況でまともに授業なんか受けれるははずがない。というか、怖くて家から出たくなかった。
その晩僕は思いのほか、早く眠りについた。そして奇妙な夢を見た。
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