Person of THE fate〜運命の人〜10
さおりが一樹とメールを始めて一ヵ月が過ぎた頃だった。
始めの内はたまにしか来なかったメールが、最近では頻繁に来るようになっていた。
一樹の事も段々わかって来た。
例えば現場仕事をしてる事や、同じ歌手が好きだと言う事だ。
その日も始めはハイテンションな文面だったのが急に変化を見せ、さおりは思わず心配をする。
『どうしたんですか?』
『いや、ちょっと悩んでて…』
『私が聞ける事なら聞きますよ』
暫らく時間が開いてから返事が来た。
『実は連れにコクられて…』
『へぇ…。一樹さんモテるんですね!でも何で悩むんですか?友達としてしか見れないとか?』
人の悩み事の相談に、つい乗ってしまうさおり。
だが、思いがけない言葉が返って来た。
『それもあるんだけど、さおりちゃんの事も気になるし…』
(え!何で??)
ただのメル友としか見ていなかったさおりは
『私の事は気にしないで下さいよ〜。顔も知らない相手ですし』
と返した。
送信した後、失礼な言い方してないか少し心配したのだが…。
『そうだよね。ちょっと俺、今可笑しかった。忘れて?』
一樹の言葉に何だか申し訳なくなるのだった。
始めの内はたまにしか来なかったメールが、最近では頻繁に来るようになっていた。
一樹の事も段々わかって来た。
例えば現場仕事をしてる事や、同じ歌手が好きだと言う事だ。
その日も始めはハイテンションな文面だったのが急に変化を見せ、さおりは思わず心配をする。
『どうしたんですか?』
『いや、ちょっと悩んでて…』
『私が聞ける事なら聞きますよ』
暫らく時間が開いてから返事が来た。
『実は連れにコクられて…』
『へぇ…。一樹さんモテるんですね!でも何で悩むんですか?友達としてしか見れないとか?』
人の悩み事の相談に、つい乗ってしまうさおり。
だが、思いがけない言葉が返って来た。
『それもあるんだけど、さおりちゃんの事も気になるし…』
(え!何で??)
ただのメル友としか見ていなかったさおりは
『私の事は気にしないで下さいよ〜。顔も知らない相手ですし』
と返した。
送信した後、失礼な言い方してないか少し心配したのだが…。
『そうだよね。ちょっと俺、今可笑しかった。忘れて?』
一樹の言葉に何だか申し訳なくなるのだった。
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