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発狂のリズム?

[124]  光安俊彦  2007-07-16投稿
僕たちはその建物の一階のステーキ屋に入った。
ステーキ屋のイメージは「暗いライト」だったので、妙に明るい店内は新鮮だった。店は外から丸見えで、まるで見世物にされているようだった。外の雨は止んでいたが黒い雲がこちらを睨んでいた。

店に入ってすぐに小綺麗なウエイターが注文を取りにきた。
肉の焼き加減まで注文できた。妹はレア、僕はミディアム、母はウェルダン。
二番目に運ばれてきた僕の肉は旨味がすべて抜け、正直まずかった。
外の雨はまた降り出し、青森は僕を拒絶した。

父と母とは大学からの付き合いだった。父は奥手だったため、父が就職して二年後に母が父に詰め寄った。母は父の口からプロポーズさせたことに満足していたが、それが父の自発的な行動ではないのは事実である。
だから、父が車で迎えにくると言ったときには驚いた。そんなことに気のまわる人ではないからだ。
僕たちは約束の時間になって、約束の場所に来た。
雨はまた止んでいた。
人通りの多いその場所は、居心地が悪かった。
妹は相変わらずはしゃぐ。母は表情がない。
その時一台のタクシーが僕らの前に止まった。父だ。久しぶりの父の笑顔は嫌な感じがした。

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