Person of THE fate〜運命の人〜20
『さおりん、彼氏は嫌がらないの?俺とメールしてて』
正直に聞いた。
答えは、イエスでも、ノーでもなかった。
『気分が良い訳じゃないけど、メル友だって言うならメール続けてても良いって言ってたよ』
さおりはあの約束を守るつもりだ。
光太郎自身もさおりとメールを続けたい…だが…。
『彼氏に悪いし、さおりんも彼氏の事が本当に好きなら、やっぱりやめるべきだと思う』
自分が彼氏の立場ならやはり嫌だろう。
それに…このまま彼氏の話を聞かされても辛いだけだと光太郎は思った。
メールには打たなかったが…。
『わかった…。ゴメンね』
もうメール出来ない。
『今までありがとう、楽しかったよ』
もう、会うことさえ不可能だ。
『バイバイ』
さおりからの最後のメールを読み上げた時、自然と口から零れた。
「バイバイ…か…」
光太郎はリビングにあるソファーに俯せで倒れ込んだ。
テーブルには潰れた牛乳パックと携帯電話を残して―。
一方さおりは、光太郎との事を一樹に電話で話していた。
『でも、そいつ偉いんじゃない?彼氏に悪いからって』
「うん…」
頷いたさおりの目は、涙で腫れあがっていた。
正直に聞いた。
答えは、イエスでも、ノーでもなかった。
『気分が良い訳じゃないけど、メル友だって言うならメール続けてても良いって言ってたよ』
さおりはあの約束を守るつもりだ。
光太郎自身もさおりとメールを続けたい…だが…。
『彼氏に悪いし、さおりんも彼氏の事が本当に好きなら、やっぱりやめるべきだと思う』
自分が彼氏の立場ならやはり嫌だろう。
それに…このまま彼氏の話を聞かされても辛いだけだと光太郎は思った。
メールには打たなかったが…。
『わかった…。ゴメンね』
もうメール出来ない。
『今までありがとう、楽しかったよ』
もう、会うことさえ不可能だ。
『バイバイ』
さおりからの最後のメールを読み上げた時、自然と口から零れた。
「バイバイ…か…」
光太郎はリビングにあるソファーに俯せで倒れ込んだ。
テーブルには潰れた牛乳パックと携帯電話を残して―。
一方さおりは、光太郎との事を一樹に電話で話していた。
『でも、そいつ偉いんじゃない?彼氏に悪いからって』
「うん…」
頷いたさおりの目は、涙で腫れあがっていた。
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